白亜45会HP管理人

白亜(白堊)45会は、岩手県立盛岡第一高等学校昭和45年卒業の同期会です。

情報開示と説明責任

2011年03月17日 22時38分03秒 | 雑記
地上からの注水がなんとか可能な程度の放射線レベルのようです。
それにしても、自衛隊員や機動隊員の献身には頭が下がります。高レベルの場所に入るには相当に覚悟が必要だったでしょう。

電源も間もなく確保できそうです。少しは希望が持てるようになっています。それにしても、もっともっと情報を開示して欲しい。4号機の冷却プールには充分に水が残っているという話ですが、それならなぜ水素爆発や火災が起こったのか理解できません。使用済み燃料棒の発熱を吸収するには一日50トン程度の水で充分である、と原子力の専門家が言ってますが、それならなぜ1500トンあったらしい3号機の冷却水が7日間で空っぽになったのかの説明も必要です。起こった現象を矛盾なく説明できない限り、これから何が起こるか不安になります。

ましてや、放射線の知識が少ない一般人の不安は大きいと思います。NHKの原子力担当の解説委員は良く勉強していて良いことを言いますね。彼の言うように、専門家が避難所に出向いて直接説明すれば、避難している人たちの不安を少しは解消できるのではないでしょうか。原子力の専門家だけでは数が少ないでしょうから、私ら核物理屋に情報開示をしてくれれば、原子力の専門家に変わって一般人に説明できると思うのです。



ヘリによる散水開始

2011年03月17日 10時34分48秒 | 雑記
ヘリによる散水が実施されました。
最後の望みかと思います。
地上からも放水する予定と言ってます。放射線レベルから考えると、相当な困難が予想されます。それでも、うまくいくことを祈っています。

ヘリの散水はうまくいったとして、今後かなりの長期間にわたって続ける必要があります。
散水の効果がどの程度かを検証するのも結構難しそう・・・

津波による事故の直後に、多少の放射性物質の漏えいを覚悟して別の手段をとっていれば、ここまでひどいことにはならない可能性が高かったと思います。放射性物質の漏えいに対して、あまりに神経質で、そのために躊躇したのでしょうが、「オレが責任を取るからやれ」という指揮者が必要だったと痛感します。電源確保ももっと迅速にしていれば・・・


福島原発の今後は?

2011年03月17日 01時00分51秒 | 雑記
地震はともかく、その後の津波は本当に最悪でした。地震だけなら、こんな事にはならないのに・・・
沿岸部の被災者の方々には心からお見舞い申し上げます。

東北地方沿岸部の災害以上に大変なのが福島原発事故です。「想定外」の津波が云々と原発関係者は言ってますが、想定外などという言葉は使って欲しくない。核分裂の物理プロセスはもちろん知ってますが、原子炉システムについては今回勉強させてもらいました。原子炉システムを知っていれば、津波による事故の後に今日のような状況になることは完全に「想定内」のはずです。3月11日から数日間、一体何をやっていたのでしょう。
大前研一という人は良く知らなかったのですが、彼の記事
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110315/263842/
は的を射てると思います。

現場の周りの人たちの中には、当然のことながらそのような予測ができる人がいたはずです。一番問題なのは、誰が責任をとって指揮をするのか、ということが明確ではなかったことなのだろうと想像します。要するに「無責任体制」になっている。昨今の日本社会の問題点が凝縮しているようです。また、東電や原子力安全保安院とやらの会見は見るにたえない。さっきも、入口の放射線レベルが下がっているから云々と訳の分らんことを偉そうに唸ってる。原子力の専門家とやらの発言も約1名を除けば目茶苦茶。

放射線レベルがこれだけ高くなると現場での作業が非常に困難になります。このような状況にならないような処置ができたはずだと思います。ここに至れば、なるようになるしかならない・・・