白亜45会HP管理人

白亜(白堊)45会は、岩手県立盛岡第一高等学校昭和45年卒業の同期会です。

土曜日も授業?

2011年04月26日 12時52分44秒 | 大学
東工大などでは既に実施を決めている「土曜日も授業を行い、早めの夏休み」をウチの大学でも検討中です。
実施案が提示されてから10日近く経っていますが、まだ決定に至っておりません。

学生へのアナウンスや授業スケジュールの調整など、検討事項が多いので、やるかやらないかはなるべく早く決めて欲しい!

実施案ではゴールデンウィークも授業をすることになっているのだが、現時点でやると決めても予定が入っている学生さんも多数いることだろうし、どうなることやら・・・
どのように決定されようが、私は5月3日から5日は「自習」と指示して、久し振りに岩手に帰ろうと思っています。新幹線も間もなく全線開通する予定でもありますし。

22日に臨時あづまや会

2011年04月24日 14時50分52秒 | 白亜
気が付いたら20日間、何も書いてませんでしたね。

22日7時から市ヶ谷「膳菜や」で臨時あづまや会でした。
学生さん達の面倒を他の人に頼んで、6時過ぎに野田を出発。7時20分頃の到着だったかな。
その時点では同期2名で合計7人くらい。その後三々五々集まって同期は8人くらい。数えてみれば全部で15人近かったのかな。写真は撮っていません。登田アナもfacebookに登録している、ということで昨日「お友達」に加えていただきました。

9時くらいまでは時間の流れがゆったり(?)していた気がしますが、その後、気が付いたらもう11時!
つくばへの最終電車の時間がきわどい、ということで私はさっさと退場させていただきましたが、その後はどうだったのでしょう。ギリギリでしたが、何とかつくばに辿り着きました。

町長も犠牲になった大槌町出身のS君は、弟さんと2人で車に食品・日常品を詰め込んんで救援に行ってきたそうです。写真などで見るのと実際に見るのでは「全く」違っていた・・・思い出の景色が完全に消失していた・・・とのことです。

「学校に本を贈る」運動を始めようではないか、という提案もありました。ニーズとマッチするかどうか多少の調査が必要かもしれません。

放射線科教授のN君とは「放射線障害」の話題でしばし議論。議論と言っても「共通認識の確認」だけだったような気もします。「100ミリシーベルト以下の影響については未知」「広島・長崎の被爆者データしかない(チェルノブイリは個々人の被ばく量のデータが無い)」「医療による被ばくは原発事故の被ばくと区別すべき」などなど。

「今回の災害を天罰とのたまった傲慢石原を都知事に選ぶなど都民はけしからん」と私ひとりで管を巻いていました。消去法だ、とか誰かが言ってたけど、最初に消去すべき人物でしょ!




新学期始まる

2011年04月05日 11時45分06秒 | 大学
授業は来週の月曜日11日からなのですが、健康診断やらガイダンスやらでキャンパスが賑わい始めました。
例年だと桜が満開の時期なのだけど、今年は寒さのせいか少し遅れているようです。今週末くらいが見どころかな?

卒研の配属が決まりました。今年は9人。久し振りに女子学生がいます。
停電や節電の影響が、外部の研究所のアクティビティにどの程度影響するか、まだ予測できません。外研での研究が全くできなくなれば、全てを野田キャンパスでやらなければいけません。野田では「節電で装置を止めなさい」という話はまだ来ていないのでなんとかなるとは思うのだけど、電気をなるべく使わずにやれることを中心にしようかと思っています。



原発事故の検証

2011年04月05日 10時34分57秒 | 雑記
官房長官が「第三者による事故検証委員会を早急に立ち上げる」と言ってます。
これまでのようにうやむやで済まされることは無いとは思いますが、本当に可能な限り早くやるべきです。(日本の評判がどんどん低下する一方です。今はそんな時期ではない、などと言ってられません。)

とりあえずは、今は居てもいなくても構わないと思われる東電と保安院の「上層部」の事情聴取から始めたら如何でしょうか。

毎日新聞の検証記事は100%正しいかどうかは分りませんが、大筋では違っていないでしょう。大作ですね。
電源の問題や燃料棒溶解の問題などはかなり早い時期に情報としては持ち上がっていたようです(当たり前だとは思いますが)。何故に実行できなかったのかが検証すべき大切な点のひとつですね。

それと比較すると読売のひどさ!政局の観測記事と同じセンスでレベルの低い話を撒き散らしていますね。朝日は・・・読売みたいなことは無いけど、突っ込みが足らない感じでしょうか。テレビは相変わらずよろしくない。マスコミの実力が良く分ります。

我田引水ではないけれども、「科学教育」や「科学ジャーナリズム」の充実なしには「原子力発電」を日本で続けるわけにはいかない、と主張したい。


つぶやきの訂正(放射線の影響)

2011年04月01日 15時28分33秒 | 雑記
放射線の影響がどの程度かについて、広島・長崎の被爆者のデータ「のみ」が頼り、と書きましたが、それに加えてチェルノブイリ原発事故のデータがあります、と訂正します。

チェルノブイリ事故の後「子供の甲状腺ガンの発生率が明確に増加した」ということで、水道水が問題になっているわけですね。これに関しては、メカニズムはある程度分かっていますが、何ミリシーベルトで何パーセント増加する、という定量化がされているのか私は知りません。専門家がキチンと調査しているのかも知りません。(報告書の存在は聞いていますが、どの程度の解析がなされているか不勉強で知りません。)もし、定量化されているのであれば、「全く影響はありません」ではなく、このくらいの割合で確率的に増加します、の方が良いのでは、と思うのだけど・・・(現在のレベルであれば限りなくゼロに近いのは確かでしょう。)



つぶやき、その3

2011年04月01日 14時48分06秒 | 雑記
現在では、アメリカも放射線管理が厳しくなっています。というよりも、アメリカの方が厳しくなっています。

放射線作業従事者は毎年講習会を受けると書きましたが、アメリカではそれに加えて「試験」を受けなければなりません。十数年前に3つの国立研究所で立て続けに実験参加した時など、3研究所で独立に試験を受けさせられました。ある研究所では「実技試験」までやりました。同じエネルギー省傘下の研究所なのだから、共通にしてくれれば良いのに・・・というのが研究者の「つぶやき」でしたが、もちろん聞く耳は持ちません。

一見関係ないようですが、実は「ソ連崩壊」となぜか強く関係しています。当時、アメリカ上院の科学委員会委員長だったロックフェラーは加速器を用いる基礎物理実験に関して、「今まではソ連に対する国威発揚のためにこの分野にお金を払ってきたが、今後は考えなければならない」みたいな発言をしていました。かなりショックだったことを覚えています。

その直後に「タイガーチーム」なる強力な査察団が結成されて、加速器を持っている国立研究所を順ぐりに回ってかなり厳しくチェックが入ったようです。一ユーザの私などは良く分からないのだけど、研究所を運営している方々は戦々恐々としておりました。その時から先ほど書いたように放射線管理が厳しくなった、という感想を持っています。実のところ、直接的な関連があったのかどうかは知りません。



つぶやき、その2

2011年04月01日 14時27分06秒 | 雑記
実は、私は30歳前半くらいからずーっと「白血球過多」なのです。20代前半は範囲内に収まっていたので生まれつきということでは無いと思います。血液検査の度に「白血球過多」が付いて回るのでうっとうしいのですが、成分検査を時々行います。成分検査では常に「異常無し」です。(異常があったら大変ですけど・・・)

お医者さんも原因分からずです。禁煙すれば範囲内の収まるかも、と言われることもあるのですが、20代も喫煙していたわけですからたばこ「だけ」が原因ではないはずです。(そのうちに禁煙します!きっぱり!)

20代後半は主にアメリカで実験していたのですが、当時のアメリカは放射線管理はかなり杜撰でした。日本であれば「管理区域」としてカギがなければ入れないはずの場所もフリーアクセスとか、フィルムバッジの管理がされていないとか・・・
30歳前後に実験していた場所は放射線レベルが非常に低いはずなのですが、25歳から1-2年実験していた場所は少しは高い可能性があります。上述のようにほとんど管理されていなかったのでどの程度の放射線レベルだったのか知りません。(もちろん、それほど高くなかったことだけは確かです。そうでなければ、当然管理が厳しかったはずだと思います。)白血球過多の原因かどうかは全く不明ですが、同じ場所で実験していた人たちに同様の傾向がある、という話は聞いたことがありません。放射線の影響は個人差が大きいので何とも言えませんね。









一放射線作業従事者のつぶやき

2011年04月01日 14時06分45秒 | 雑記
新学期になりました。津波災害やら原発事故やらで落ち着かない日々が続いています。

原子炉ほどではないのですが、加速器も放射線を出します。従って、加速器を使って実験をする我々も原発作業者と同じく「放射線作業従事者」として登録されています。もちろん、原子炉で働く人たちとはかなり違うと思いますが、一放射線作業従事者として「つぶやき」ます。

大学4年の時に登録しましたので、40年近くになります。放射線作業従事者は、年1回の講習会(半日程度)と年2回の血液検査・健康診断を受けることが義務付けられています。また、放射線量を測定するためのフィルムバッジを常に胸につけ、月毎に放射線量を記録しています。(なお、フィルムバッジとは別にポケットチェンバーと呼ばれる線量計があり、ある一定以上の放射線を浴びるとアラームを鳴らしてくれます。加速器でも残留放射能が強い場所があり、その近辺で作業する場合には装着します。)

現状についての感想の前に、放射線の人体に及ぼす影響について一言書いておきましょう。テレビでは「全く影響のないレベル」と繰り返していますが、間違いです。「影響はあるが、どの程度なのかまだ分からない」が正しい。疫学的実験はできないので、広島・長崎の被爆者のデータのみが頼りです。「100ミリシーベルト浴びるとガンになる確率が0.5%増加する」というのが定説になっていますが、これとて精度の良いデータではありません。ましてや、50ミリシーベルトだといくらで、20ミリシーベルトだといくらか、などについてはなんとも言えません。「全く影響が無い」などと言わずに、正直に言った方が視聴者は「達観」できるのではないか、と思うのは私だけでしょうか。

加速器実験における放射線の話に戻ります。一般人は年間1ミリシーベルトまで、放射線作業従事者は年間50ミリシーベルトまで許容されている、と何度も報道されていますので、皆さんも良くご存じだと思います。実は、数年前に法律が変わって現在は「5年間で100ミリシーベルトまで(従って、毎年同じだけ浴びるとすれば年間20ミリシーベルトまで)」になっているはずです。

フィルムバッジで1ミリシーベルト以上の照射が測定されると結構大騒ぎになります。どこでどんな作業をしたのか調査して、その近辺の放射線レベルを徹底的に調べます。月に1ミリシーベルトですよ。私は過去に2回だけそのような経験をしました。通常は遮蔽が不充分だった、ということでコンクリートやら土嚢やらを置いて遮蔽を強化して解決します。
現在、原発から70キロメートル離れた福島市でさえ、積算の放射線は3ミリシーベルトになっているようです。かなり高いことがおわかりかと思います。