現代自転車のクランクはコッターレスクランクである。コッターとは「くさび」のことである。コッターレスクランクはくさびではなくボルトやナットでクランク軸とクランクが固定されている。
昭和自転車の中古クランク。グリスやほこりが付着してとても汚い。ギヤ部分にはメーカーのシンボルマークがデザインされている。
おそらく「光風自転車」の「光」という字だと思うが自信はない。
クランク軸とクランクを固定するコッターピンの部分。クランク軸には右ハンガー椀もついたままである。このままでは車体に取り付けられない。
よほどひどく扱われたらしくハンマーの跡が歴然としている。さらに本来あるべきナットとネジ部分が欠けている。
ハンマーでたたかれたためにクランクとコッターピンが癒合しているのでちっとやそっとのことでは外れそうにない。
ドリルで穴を開ける方法もあるがクランクを痛めそうなので断念する。また,太めの釘をあてがって叩いてみたが,力が横方向に逃げて釘が曲がる始末。
やはりHCに行って適切な道具を探すしかない。見つけたのが写真上の道具でピンポンチという。税込み288円なり。これをつぶれたコッターピンにあてがってたたき出した。
左下は新品のコッターピンで,右がはずした古いコッターピン。取付にも取り外しにもハンマーを使用していたらしい。
クランクとクランク軸が外れたようす。
クリーニングして再使用する予定である。