7月2日,宇検村から大和村経由で奄美市に向かう途中で,海岸に集まっている数人のおばちゃん達を見かけました。内気なオヤジではあるが好奇心に負けて,自転車を降りて声をかけました。
左下隅に見える赤い服がおばちゃん達です。場所は大和村志戸勘というところです。写真の水平線が斜めですね。おまけに画像がワイドテレビと同じで9:16です。カメラの画像サイズ設定を間違えています。しばらくはこの比率の画像が続きます。
シロヒゲウニの漁期は7月1日から9月30日までです。漁協組合員だけが採取できますが,組合員以外も漁協に料金を払うと採取できます。
写真は解禁日の1日に採取して生かしておいたウニを沖から運んでいるところです。
無事におばちゃんたちの所まで着きました。
シロヒゲウニです。白から灰色が多いですが茶色のものも混じっています。シロヒゲウニは紀南地方以南に分布する温~亜熱帯性のウニです。東北や北海道ではバフンウニが主流です。またオヤジの生まれた鹿児島県北部ではムラサキウニが多く穫れます。
鹿児島県南部の笠沙町でシロヒゲウニを獲ったことがあります。
直径10センチ近い大型のウニです。
その場にいたおじさんがダイナミックに石で割ってくれました。
少し中味が少ないようです。8月の産卵期に向かって,これからまだまだ身(卵巣と精巣)が太るのでしょうね。
身を手のひらに載せた様子です。そのままいただきました。取れたてだけあって確かにおいしかったです。
最近は個体数が減っており,漁協では増殖事業に力を入れています。市場に出回る量は少なく,ほとんど自家消費されているそうです。
この日出会ったおばちゃん達も自分の家で食べるだけだと話してくれました。ウニの殻は畑に運んで肥料(石灰分)にします。