わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

時を超えた支え合い

2013年01月26日 | 震災支援:山村留学へ長期受け入れ
大阪府高槻市にいます。

1年間の長期山村留学:暮らしの学校「だいだらぼっち」は27年間、のべ400人以上の卒業生を輩出してきました。

そのうち関西以西出身のこどもと親が集まる懇親会を開催しました。

今回は、「だいだらぼっち」のお母さん的存在であるかにさん(梶さち子・NPOグリーンウッド会長)と私が、奈良女子大学に呼ばれて講演講義をすることになり、私はともかくかにさんが関西に来るのはめったにないことなので、みなさん楽しみにしていたようです。

懐かしい顔も続々集まりました。

私の若いころのことを深く知る人たちには、まったく頭があがりません(笑)

時が20年前に戻ったような、なんともいえない心地よさでした。

▼暮らしの学校「だいだらぼっち」関西チームではいパチリ



この中に、阪神淡路大震災で被災し、こども(当時小5)を暮らしの学校「だいだらぼっち」に参加させたご両親がいました。

「老けたな~」

お互いを見つめて大笑いすれば、あっという間に18年が埋まります。

あのころの話、それからの話に、花が咲きました。

こどもといってももう27歳ですが、彼は、高校卒業後なんと私と同じ大学に入りました。

「だいち、あんたが毎日毎日〇〇大学いいぞ~って言ってたからや! あんたのせいやで」

「あほか、俺のおかげやろ~ 感謝してくれなあかんて」

と、ご両親と私の軽快な会話のなかにも、お互いを心底思いやる想いが込められます。

その彼から1月17日、阪神淡路大震災から届いたメールを紹介します。


 神戸を離れて8年以上経っているから最近の詳細な復興具合は分からんけど、年に1回ぐらい帰ってみると違和感なく過ごせるから復興はしてるんかなぁと思う。ていうか、むしろ建物自体は震災前よりもより近代的に且つ新しくなってるし、あの時の面影は殆ど感じられへんね、人も元気やし。
 「1/17」はやっぱり来る度あの日を思い出すな。地震直後はちょっと揺れただけで怖く感じて心拍数も上がってたけど、最近は震度4ぐらいならうろたえることなくいられる。その辺が精神的に大きく変わったかなぁ。地震の光景は忘れられへんし、未だに覚えてるけど。
阪神大震災は津波、原発がない分復興は早かったと思う。この間陸前高田に行ったけど、まだ全然復興してないしね。東北の被災者、特に子供たちは被災後の俺以上に地震に対する恐怖心(本当ちょっと揺れただけで不安になる)があると思うから、本当にしかっりとしたケアが必要やと思うよ(そういえば俺もダイダラいる時震度3ぐらいで一人だけ母屋の窓から逃げようとしてたなぁ)


その彼は、昨年結婚したそうです。

成長したな~。

当時、キャンプで出会ったときは、失った親戚や友人を想い、夜な夜な泣いていました。

今、東北のこどもたちに想いを重ねて、エールを送ることができるようになりました。

被災したこどもが被災したこどもを時を超えて支える。

当時のこどもたちが今のこどもを支える。

そのど真ん中に、暮らしの学校「だいだらぼっち」があり、泰阜村があります。

今回集まっていただいた関西以西の関係者の皆さん、ほんとうにありがとうございました。

この「時を超えた支え合い」を、次は九州、次は東北と、広げていきましょう。

本当に気持ちのよい夜でした。

代表 辻だいち

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