197-1 コスモス キク科コスモス属 群生するコスモスもいいが、一輪も好きだ。 大輪でもなく、決して豪華でもないが、その清楚な姿には本当に心を虜にされる。 このコスモスが、少年の日の、ある出会いと別れを思い起こさせた。 | |
197-2 キンモクセイ モクセイ科モクセイ属 樹をゆすり黄金の雨よと身に浴びし少年いづこ金木犀咲く 坪庭に三本の金木犀がある家に住んだことがあった。 そこは、普段ほとんど人が降り立つことはなかった。 guuchanが大学生になって初めて帰省したとき、そこに降り立ち、いたずら心に一本の樹に触るとばらばらと花が降り注いだ。 母を呼んで、その目の前で樹を揺すって見せた。 細かい花が滝のように、頭から降り注いだ。地面は黄色に色が変わるほどだった。 その光景は、長く母の記憶に留められたようで、 そのときのことを思い出して母が晩年に詠んだものである。 金木犀の香りは、花が見えないのに、どこからともなく漂ってくる。 その香りは、幸せの思い出と結びついているようだ。 | |
197-3 ナナミノキ モチノキ科モチノキ属 公園のナナミノキがもう実を付けていた。これから春まで、冬中ずうと赤や黄色の実を着けることになる。 春先に、小鳥が食べたのか、一日で実がなくなってビックリしたことがる。 | |
197-4 紫炎 ナス科 M夫人のガーデンにある。観賞用トウガラシである。 はじめ紫の炎がだんだん赤くなるのだそうだ。 宝石のように見える。 宝石の生る木だったらいいねえ。 |