住めば公園風田舎町

「住めば都」と言われるがわたしゃ田舎の方がいい。町全体が公園のようなそんな田舎町に住みたい。

197 秋、もの思わする頃

2006-10-14 14:32:24 | 風景
197-1 コスモス キク科コスモス属 
 群生するコスモスもいいが、一輪も好きだ。
 大輪でもなく、決して豪華でもないが、その清楚な姿には本当に心を虜にされる。
 このコスモスが、少年の日の、ある出会いと別れを思い起こさせた。

197-2 キンモクセイ モクセイ科モクセイ属 
 
 樹をゆすり黄金の雨よと身に浴びし少年いづこ金木犀咲く

 坪庭に三本の金木犀がある家に住んだことがあった。
 そこは、普段ほとんど人が降り立つことはなかった。
 guuchanが大学生になって初めて帰省したとき、そこに降り立ち、いたずら心に一本の樹に触るとばらばらと花が降り注いだ。
 母を呼んで、その目の前で樹を揺すって見せた。
 細かい花が滝のように、頭から降り注いだ。地面は黄色に色が変わるほどだった。

 その光景は、長く母の記憶に留められたようで、
 そのときのことを思い出して母が晩年に詠んだものである。
 
 金木犀の香りは、花が見えないのに、どこからともなく漂ってくる。
 その香りは、幸せの思い出と結びついているようだ。



197-3 ナナミノキ モチノキ科モチノキ属 
 公園のナナミノキがもう実を付けていた。これから春まで、冬中ずうと赤や黄色の実を着けることになる。
 春先に、小鳥が食べたのか、一日で実がなくなってビックリしたことがる。


197-4 紫炎 ナス科 
 M夫人のガーデンにある。観賞用トウガラシである。
 はじめ紫の炎がだんだん赤くなるのだそうだ。
 宝石のように見える。
 宝石の生る木だったらいいねえ。