台風11号が玄界灘を通過しそうだ。大型の台風ということなので、もし東よりのコースを取るとこの辺りまで風が強くなる。台風の風対策として庭に張った3枚の寒冷紗を二階ベランダの手摺りに巻き上げて固定、二階ベランダの簾を外した。
ふと見ると、隣家の屋根塗り替え工事のための足場でも、幕が巻き取られて柱に巻き付けられ固定されている。「プロの職人さんでも考え方は同じだな」と思うと、我流で考え出した自分のやり方が認められたような気がして、一人で勝手に鼻が高くなったような満足感を味わう。
夏の日差しが強くて鉢植えの花を枯らしてしまった反省に、夏の庭に一面寒冷紗を張るようになってからもう10年は経つだろう。その間に何度か台風を経験したが、風対策で一度取り払ってしまうと、台風後に強い日差しが戻った時にまた取り出してきて張り直すのが億劫。それで苦肉の策として、ベランダの手摺りに巻き付けておくことを考え付いた。
台風が過ぎるとまたすぐに巻き付けた寒冷紗を解いて拡げ、橋を庭のフェンスに括り付けるだけで張り直せる。我ながら満足していたのだが、今年はたまたま隣家の工事があってプロの台風対策と並べて見ることになった。大げさに言うほどのアイデアじゃないが、小さな自己満足に一人溜飲を下げた気になるのも、また、楽しからずや。