新型コロナ感染者との「濃厚接触者」になってしまい、郵送によるPCR検査を申し込んだ。次の日には「検査キット」なるものが届き、いざ「検体採取」へ。検体は唾液で良いと聞いていたので、「唾液ならば比較的やり易い」と勝手に思い込んでいた。
しかしながら、キットに添付の説明書を読むと「唾液の量は1.5 ml 必要」と書かれている。しかも「泡を入れないで」とも。自分の人生を通じて、これまでに自分の身体から出た唾液で「泡の混じらない」ものなど、目にしたことが無い。何とか唾液を絞り出そうとするのだが、どうやっても「泡混じり」の唾液しか出て来ない。
添付書の説明文章の一画に、「できるだけ泡を入れないようにして」と書かれているのを見つけ、「できるだけ」というのをやって見るしかないと再挑戦。それにしても、泡を抜きにして正味で1.5 ml の唾液を集めるにはかなりの時間が掛かってしまった。結果的には、それでも検査は可能だったのだろう、検体を送った翌日には「PCR陰性」との結果がメールで届き、一安心。
普段は当たり前に口の中で存在を感じている唾液、だが、それを集めるとなると思ったより難しい。あらためて「唾液集めの難しさ」を体験する機会となった。