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連続パーフェクト試合の夢

2022-04-24 | 日記

前回の登板で完全試合をやってのけた若い投手が、今回の登板でも8回まで「走者を一人も出さず」パーフェクトに抑えた。試合を見る側の期待としては当然、歴史上初めての「2試合連続完全試合」が出るかも知れないというところにある。

 だが、多くの観客が期待していたパーフェクトピッチングの投手は9回のマウンドに上がらなかったという。投手の交代。多くの観客は驚き、そして落胆の声も出ただろうと思う。しかし、あと1回を残して降板した当の投手自身は、監督の投手交代の采配に不満が無いという。監督・コーチの判断は、「記録への挑戦よりもシーズンを通しての活躍」にあったし、投手自身もその意向に異議は無いということだ。

 野球だけでは無いが、プロスポーツの在り様についても時代が変わり、選手達の気持ちも随分変わったのだとつくづく感じる。昔には昔の良さも有ったと感じるが、もしかすると、それは単に自分達が過ごした時代や在り様に対する懐かしさに過ぎないのかも知れない。時代は進んで行くのだから、プロスポーツ界の変化も「進歩」というべきなのだろう。

 「2試合連続完全試合」が成立していれば、その試合はもちろん「伝説の試合」となっただろうが、その伝説に1イニングという所で投手交代を告げる采配もまた「伝説の采配」に近いとも言える。そう言えば、過去の日本シリーズで「記録まであと1イニングでの最終回投手交代劇」があった。今ではそれも「伝説の采配」として語り草になっている。

 今回の「采配」の価値は、若きその投手がいずれ成長して大投手になっていくつもの「完全試合を含む伝説の試合」を達成してくれるかどうかにも掛かっている。そうなれば、今回の投手交代は本当の意味で「伝説」となるのだろう。

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