「ウクライナとミャンマーのどちらを優先するか」という話では無いが、ミャンマーで「国軍」を相手に民主化への闘いを続ける人々がウクライナよりも苦しい立場に居ることは確かのように思われる。あるニュース番組でミャンマーの若い女性へのインタビューを聞いた。まだ２０歳前後にしか見えない彼女はもともと女学生だったという。民主化運動で軍に撃たれて命を落とす人々を見るなかで、今は武器を持って戦う道を選んだという。
ウクライナの状況も知っていて、「ウクライナには多くの武器や資金の援助が送られているが、私達にはほとんど無い。結局は自分達の力で戦って国を変えるしかないと思ってます。」と話す彼女の決意と笑顔が印象に残った。戦闘経験も無く銃も行渡らない彼らに、「国軍」は重火器での砲撃や空爆を行っている。ミャンマーの民主化を望む人々に多くの支援を送るのが難しくても、せめてその声やミャンマーへの関心はウクライナ情勢の中でも消えずに持ち続けて欲しいと願う彼女の、祈りのような気持ちを感じた。
