愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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冷蔵庫とマグネット

2021-12-23 | 日記

使っていた冷蔵庫の下に時々水溜りが出来るようになって、先日、新しい冷蔵庫に買い替えた。電気屋に並んだ冷蔵庫をいろいろ見て回り、外寸はもちろんのこと、「野菜室が上はどうか?」とか、「冷凍室が上の方が使いやすいかも」とか、容積や色など様々に検討して冷蔵庫を購入した。入替えの日を控えて電源を落とすために、貯めていた冷凍食品をせっせと食べ、配達の時間は都合をつけて家に留まっていた。配達してもらった冷蔵庫が予定のスペースに何とか収まり、ようやく落ち着いて買い物もできると一心地着いたわけだ。

 ところが次の日に家に帰ると、連れ合いが「大変なことが分かったのよ」と言い出した。こちらも「何か予想外の不具合でも見つかったのか?」と台所に向かうと、「この冷蔵庫、マグネットが付かない」と告げられた。内心「なんだ、そんな事か」とも思ったが、確かに前の冷蔵庫の扉には、ゴミ収集の予定表やパンフレット類などいろんな物が一面に貼り付けられていた。つまり、それを張り付ける場所が無くなったということだ。「・・・?」さすがに冷蔵庫の扉の材質がスチールかどうかまでは確かめて無かった事を思う。というよりも、何となく「冷蔵庫の材質はスチール製に決まっている」と思い込んでいたことに気付く。

 確かに、冷蔵庫のメーカーも重量や丈夫さ、保温や腐食への耐性などを様々に検討してその材質を決めているのだろう。したがって、常にスチール製の扉が採用されるとは限らないのが当然。勝手にスチール製を思い浮かべて、古い冷蔵庫に貼り付けていた紙類をマグネットで貼り付けようとした連れ合いは、マグネットが張り付かずそれらの紙類が床に落ちたのを見て一瞬動転したのだろう。そして、何気なく「掲示板代わり」にしていた場所が使えなくなって、それを何処に貼れば良いかと困惑したに違いない。自分にしても、長年慣れ親しんだ場所にあるはずのものが別の所に移動されてしまうと、しばらくはそれを探し回るに違いない。

 今度から電気屋で家電の買替えを検討する時は、マグネットを持って行ってくっつくかどうかを確かめなければならないと、何か重大な事実を発見したような気分にさせられてしまった。