愚ダメ記、真誤付き、思い津記

日記?趣味?妄想?

今年の漢字

2021-12-13 | 日記

「今年の漢字」が発表された。今年の漢字は「金」だそうだ。だが、それは清水寺が選んだ、というより清水寺が全国から募った「今年の漢字」の応募数の一位が「金」という感じだったということだ。いつの頃からか、ほとんどの放送局が毎年それを大々的に報道し、まるで国全体で今年の漢字を選んでいるかのような扱いだ。

 清水寺ではずっと以前からその「行事」を続けて来た伝統があるのだろうし、一年を漢字一文字で表してみて振り返るということには「それなりの興味深い意義がある」とは思う。だが、或る時どこかの一社が注目し取り上げた「行事」に便乗し、毎年決まったかのように取り上げることに報道機関としてのプライドや独自性はどうなっているのだろうか?と、つい感じてしまう。

 それほど「漢字一文字に今年を代表させる」ことに興味があるなら、いっそのことマスコミ各社がそれぞれ「今年の漢字」を選んで発表すれば良いのに、と思ってしまうのだ。そうすれば、報道各社が対抗してそれぞれ違う漢字を選び、結果、いろんな漢字が出て来て「今年の漢字候補いろいろ」になってしまうことは目に見えているが。

 まあ、そのうち、これも「いつしか過ぎ去ったブーム」になって、マスコミでは取り上げられなくなっていくのかも知れない。しかし「いよいよ今日が今年の漢字の発表」「何になるでしょうかねぇ」と憶測を聞かされ、「この漢字が選ばれた理由はどこにあるのでしょうか」「きっと、○○を感じ取った人が多かったのでしょう」などと、ほぼ根拠のない推測やキャスター・コメンテーターの主観を聴かされることには少々うんざり。それよりも、清水寺の広報ページなどで「今年の漢字」を見て自分なりに過ぎた一年を振り返る方が、その漢字一文字の意味が心に入って来るように思える。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする