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スポーツカーグラフィック  イラストレーター 溝呂木陽  60-70年代のスポーツカーを愛するすべての人に。

3Dモデリング入稿 ダウンドラフトキャブレター 1/12ミニドレスアップキット

2017-03-15 07:40:50 | 3Dモデリング

このところ作っていた3Dモデルのパーツです。

先日近所のジョーシンへ行ったとき、1/12ローバーミニを発見。タミヤのこのキットは絶版ですが、まだ市場在庫はあるようです。5000円で捕獲しましたがオークションやAmazonでの価格は上昇中ですね。少し前まではオークションで2000-3000円の不人気キットでしたね。
その原因がインジェクションのローバーミニクーパーと言う中途半端な車種選択と、1/24キットよりも簡素な足まわりやエンジンのディテール再現。
しかし今見ると、このシートの彫刻や内装の再現など、味わい深いものがあります。大きなミニカーのようなキット構成ですが、この大きさが捨て難い。
そこで10インチドレスアップキットを開発する事にしましたよ。


まずは大きく切り欠かれたフェンダーラインに10インチのオリジナルのフェンダーラインをトレース。紙で位置決めしました。


こちらがそのフェンダーラインパーツ。平面でプリントするので、曲面にあうようにアクリルとナイロンの両方で出力依頼をしてみました。


こちらが10インチのてっちんホイールとタイヤ、キャップ。写真やタミヤの1/24モデルを参考にしています。
こちらもアクリルだと高くなるので、一つずつアクリルとナイロンで出力して仕上がりを比べてみます。


ステアリングとセンターメーターもドレスアップの定番ですね。ステアリングは良い感じにフィレットが効きました。

これらのキットをあまり高くなり過ぎない設定でキット化出来ないか、とりあえず試作してみましょう。


そしてこちらが、要望が大きかったコブラなどのダウンドラフトウェーバーキャブレター。このタイプはなかなか良いアフターパーツが無いんですよ。
裏と表をモデリングしました。


こんな感じでイラストレーターでトレースしてパーツを作り、123Dで回転や押し出しで厚みを付けてパーツ化します。
ちなみに123Dはサービス終了、ダウンロードやアップデートは出来なくなっています。ご注意ください。



簡単なパーツでバランスを見てから、細部を作り込んで行きます。手持ちの1/12のGMPコブラ289のレースタイプのキャブレターが素晴らしく、寸法や細部を参考にしました。
それを計って、半分でモデリングすると1/24が作れます。同様に1/24のパーツを計って2倍でモデリングすると1/12パーツが作れるんです。




とりあえず、ファンネル一体と別パーツ両方で試作です。1/24サイズだと短いファンネルはどうにも作業がしづらく、曲がって付いたり折れてしまったり、手持ちの金属のファンネルを使用する方以外は一体物の方がきれいに作れるかもしれません。


さらにこんなコブラのジャッキフックも製作。軸が折れやすいと思ったので、金属棒がさせるようにパイプ状にモデリングしてみました。
289に良くある逆向きタイプも製作。289レーサーはこちらの方が多いですね。


フィラーキャップもセットして、キャブレター4個付きで販売しようかと思っています。
24と25はあまりサイズが変わらなそうなので、24と16と、キャブは12もあると良いかしら。43も需要はありますか?


こんな感じのファイルで入稿です。

オールドキットガレージでも3Dパーツのお取り扱いが決まりそうです。とりあえず、いくつか911アロイのフックスホイールを出力して納品する予定です。
お楽しみに。











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