Sydney Yajima


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トランプ大統領の扱い方

2016-11-10 15:55:44 | 政治
かつて、私自身が経験したタフ ネゴシーエーションのなかで、最もきつかったのは、ユーゴスラビア人だった。
彼の、ネゴ力は、一歩も引かず、しかも 強欲で、さらに、それを隠そうともしなかった。
日本人は、どこか、「恥の文化」のせいもあってか、こういうことは、恥ずかしいと引くところがある。
だが、ナイスな表情も、相手による。

トランプは、タフ ネゴシエーターだ。
だから、覚悟が必要だ。

日本にとっての覚悟とは、「正しく相手を見て、正しく怖がれ」ということだ。

彼の主張をかいつまんで言うと

移民排除

アジアから金と雇用を取る

安保の見直し

などである。

日本にとって、必要なことは、まず防衛予算をGDP3%程度まで上げることだ。これは国内の予算問題なので、対外国との問題に比べれば多少の抵抗はあるにせよ実現可能だ。
この予算が、日本の覚悟をアメリカに突きつけることになる。
出ていくなら、出ていけ。

という意味だ。
これにより、アメリカへのネゴシエーションを有利に進めることができる。

次に、日本国内でステルス性を備えた戦闘機の製造開発をさらに進めなければならない。日本の技術力なら、可能だ。
これにより、軍需産業を発展させろ。

三つ目に、沖縄を始め多くの米軍基地を縮小撤退の道を作る。
これは、日本にとっては長期的に利益になる。
弱りつつあるアメリカに引きずられて日本まで落ちてはいけないからだ。

米国内の米国人雇用を日本企業が沢山していることを、利用することも忘れてはならない。
それは、無視できない人数であり、今後のビジネスについてのネゴを有利に進めることもできるからだ。

ただ、トランプは、日本への輸入を強要してくるだろう。
したがって、日本としては、TPPを進めるという点で正しい圧力をかけることができる。
もともと、米国が推進してきたTPPだ。
日本へのマーケット参加への条件と、言う事さえ可能かもしれないし、ある程度米国内の理解も得られるはずだ。

戦後初めて、日本が米国へ圧力をかけることができるという意味にもなる。

ということで、やりかたによって、トランプは日本にとって悪いことでは無いかもしれない。