室町時代に広まったとされる、よく知られたおとぎ話の「桃太郎」、この物語の成立については、古代の大和政権と吉備国の対立構図を、桃太郎と鬼の争いになぞらえたもので、第7代孝霊天皇の皇子である彦五十狭芹彦命(ひこいさせりひこのみこと)が桃太郎のモデルである、とするのが、有力説の一つとしてあります。 しかし、桃太郎の出生の地や鬼ヶ島がどこなのか、ゆかりの地をはっきりさせないことで、全国で身近な話となっているのかもしれません。
その中で、吉備の国であった岡山県は県のPRとして「桃太郎」を積極的に“利用”しました。 桃の産地であったことも関係したのかもしれません。
ちなみに、江戸時代からある地元土産品「吉備団子」は吉備の国の名物の団子であり、桃太郎が持っていたのは「黍団子」、つまりキビを原料とした団子で、両者は元来別物です。 現在販売されているものの多くはそのあたりを曖昧にして「きびだんご」とひらがなで書いているものが多いようですが・・・。 この「きびだんご」には少量のキビを混ぜたものもありますが、キビの全く入っていないものもあります。
とにかく、岡山駅の駅前には立派な桃太郎の銅像がありますし、後楽園のある中州の南端には、「おかやま百周年記念事業」の一環として平成3年度に設置された「水辺のももくん」という銅像があります。
岡山駅前の桃太郎像
桃太郎はハトも引き連れていたのでしょうか。
水辺のももくん
このももくんの持っている桃も桃太郎の絵本などに出てくる桃も、先が尖っています。 しかし、果物店の店先に並んでいる桃は先が尖っていません。 じつは先が尖っている桃は日本古来からある野生の桃で、実を放置していても萎びてくるだけで、腐ってきません。
古くから桃には邪気を祓う力があると考えられていましたし、果実の形状と色彩が女性の臀部に似ていることから、性と豊饒の象徴でもありましたが、この桃は、もちろん先の尖った桃の方です。 明治時代に入ってきた、先の尖らない甘味の強い水蜜桃系の桃のように、簡単に腐ってしまうようでは、仙果とは成り得ません。
その中で、吉備の国であった岡山県は県のPRとして「桃太郎」を積極的に“利用”しました。 桃の産地であったことも関係したのかもしれません。
ちなみに、江戸時代からある地元土産品「吉備団子」は吉備の国の名物の団子であり、桃太郎が持っていたのは「黍団子」、つまりキビを原料とした団子で、両者は元来別物です。 現在販売されているものの多くはそのあたりを曖昧にして「きびだんご」とひらがなで書いているものが多いようですが・・・。 この「きびだんご」には少量のキビを混ぜたものもありますが、キビの全く入っていないものもあります。
とにかく、岡山駅の駅前には立派な桃太郎の銅像がありますし、後楽園のある中州の南端には、「おかやま百周年記念事業」の一環として平成3年度に設置された「水辺のももくん」という銅像があります。
岡山駅前の桃太郎像
桃太郎はハトも引き連れていたのでしょうか。
水辺のももくん
このももくんの持っている桃も桃太郎の絵本などに出てくる桃も、先が尖っています。 しかし、果物店の店先に並んでいる桃は先が尖っていません。 じつは先が尖っている桃は日本古来からある野生の桃で、実を放置していても萎びてくるだけで、腐ってきません。
古くから桃には邪気を祓う力があると考えられていましたし、果実の形状と色彩が女性の臀部に似ていることから、性と豊饒の象徴でもありましたが、この桃は、もちろん先の尖った桃の方です。 明治時代に入ってきた、先の尖らない甘味の強い水蜜桃系の桃のように、簡単に腐ってしまうようでは、仙果とは成り得ません。
きびだんご
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/52/7a3e4e086ac7a93ad3e1c774fe9c6995.jpg
時々食してます、好物の域ですね。