そよかぜ日記

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主観的スマートフォン考 ② Wi-Fi の活用について

2013年05月02日 | コンピュータ
 前回はスマートフォンとはどういうものか、私の主観に基づいて書いてみました。 今回は、特にスマートフォンでの Wi-Fi 活用について書いてみます。
 前回の終わりに、スマートフォンで情報の送受信を行う方法として、携帯電話回線を利用する方法と、Wi-Fi を経てインターネット回線を利用する方法があることを書きました。
 ドコモもauもソフトバンクも、基本的には携帯電話回線網を整備し、その使用に対して課金する企業です。 ですから、Wi-Fi の使用に対しては課金しません。(ですから、あまり積極的にPRしません。) ただし、モバイルWi-Fiルーターを別売し、携帯電話回線網を使用してこのルーターとデータ通信を行い、このルーターで Wi-Fi に変換し、スマートフォンとやりとりする、という方法は準備されています。 これならモバイルWi-Fiルーターを持ち歩けば、どこででもWi-Fi接続できますし、課金もできます。
 では、携帯電話回線網を使用しない無料の Wi-Fi を使用するには、どのようにすればいいのでしょうか。
 自宅のコンピュータでインターネットを行っている人は、Wi-Fiルーター(無線LAN親機:3,000~4,000円)を購入し、これを自宅に来ているインターネット回線に接続します。 既にあるコンピュータは、Wi-Fiルーターに有線接続できます。 これで、Wi-Fiルーターとスマートフォンの無線通信が可能です。
 自宅から離れた場所では、公衆無線LANサービスを利用することができます。 この公衆無線LANサービスには有料のものと無料のものがあります。 最近は無料で利用できる公衆無線LANスポット(Wi-Fiスポット)が増えてきました。 セブン・イレブンやデニーズ、スターバックス・コーヒー、ローソンなどでは、登録(無料)すれば、無料でWi-Fiが利用できます。
 それでは、一歩進んで(スマートフォンの利用のしかたからすると、一歩後退かもしれませんが・・・)、データ通信はWi-Fiによるインターネット回線利用に限ることとし、データ通信にLTEや3Gなどの電話回線は利用しないようにすればどうなるでしょうか。 じつは私はそれを実験中です。 以下は具体的な話になります。
 私はドコモのスマートフォンを使用し、契約内容も特別なものはありません。 ただ、Xi(=LTE)パケット定額サービスは、多くの人がパケット定額プランに設定しているのに対し、私は2段階制のパケットプランを選択しました。 これは利用するデータ量が少ないときは安いのですが、データ量が多くなると、定額プランよりも高額になります。 そして Wi-Fi を利用することで、Xiで利用するデータ量0をめざします。
 スマートフォンは、アプリを自動的に更新したり、最新のニュースを読み込んでおくなど、知らないうちにどんどんデータ通信を行います。 Wi-Fiを利用する設定にしておいても、Wi-Fiの電波が届かない所では、自動的にLTEなどに切り替わります。 そこで、スマートフォンのモバイルネットワーク経由のデータアクセスを無効にしておきます。 方法は、Android 4.0 では、
設定 > ネットワーク設定 > モバイルネットワーク > 設定モバイルネットワーク設定
のチェックをはずします。 もちろん、チェックを入れれば、いつでも Xi を利用できます。 ドコモメール(spモードメール)も、Wi-Fi接続時に使えるように設定しておきます。
 この設定で、前回書いたように、音声通信は別ですから、いつでも電話は使用できます。 ドコモメールは Wi-Fi の届かない条件では、メールを受信できなかった旨のお知らせが届きますから、Wi-Fiを利用できる環境で「メール問合せ」をすることになります。 メールをチャットのように使うわけにはいきませんが・・・。
 スマートフォンの活用で、いつでもデータ通信できる強みの発揮できるものに地図があります。 自分のいる場所の周辺など、必要な地図情報を読み込んで活用します。 しかしこれも、Wi-Fiを利用できる時に、予め必要になる地図を読み込んでおいてスマートフォン本体に残しておけばいいわけですし、自分の位置を知ることのできるGPSは、データ通信と無関係で、いつでも利用できます。 「地図ロイド」は、地図を圏外やオフラインで使う時にとても便利なアプリです。
 Wi-Fiの届かない場所でもインターネットでいろいろ調べたい人には、データ通信をOFFにしてしまうことは不向きでしょうが、これも、かなり充実した辞書を内蔵したスマートフォンもあります(少し割高ですが・・・)。

 このように書いてきて、2台持つのが邪魔でなければ、まだ携帯電話を買い換えるには惜しいという人は、携帯電話は使用し続け、携帯電話とは別にスマートフォンを持つのも便利かな、と思いました。 電話とメールは従来どおり携帯電話を使い、スマートフォンでは携帯電話会社との契約は行わずにインターネット回線だけを利用し、持ち運びできる小型のコンピュータとしてスマートフォンを活用する、という方法です。 いわゆる白ロムとよばれている端末だけの中古スマートフォンなら、ネットで安価で手に入れることもできます。

主観的スマートフォン考 ① スマートフォンとはどんなものか

2013年05月01日 | コンピュータ
 私は今回機種変更をして2台目のスマートフォンを使用しはじめ、機種による違いや共通点をとおして、少しはスマートフォンなるものの概略が見えてきた気がしますので、これから導入を考えている方の参考にもなるかと思い、まとめてみました。

 スマートフォンとは、パーソナルコンピュータの技術をベースに作られた、インターネットとの親和性が高い多機能な携帯電話の通称ですが、機能的には、電話としても使える持ち運びに便利な小型コンピュータと言ってもいいのではないかと思います。 また、持ち歩くことと関連して、いろんなセンサーがついていますが、これをコンピュータの機能と組み合わせて、いろいろな機能を持たせたアプリ(アプリケーションソフト)が作られています。
 センサーとその機能を活用したアプリを、いくつか挙げておきます。 まず、スマートフォンでは、小さな縦長ディスプレイを有効に活用するため、ディスプレイを縦にしても横にしても文字や画像がちゃんと読めるよう、傾きが分かる加速度センサーが内蔵されています。 この加速度センサーを使ったアプリに水準器があります。 これは棚を水平につける時にたいへん役立ちました。 また、磁気センサー(北が分かる)と組み合わせて、空のある方向にスマートフォンを向けるとその方向の星座を表示するようなアプリもあります。、
 電話ですから、当然音を拾えます。 つまり騒音計などとしても使えます。 また、自分の位置と方向が分かるようにGPSや磁気センサーも内蔵していますので、カーナビや方位磁石、高度計などとしても使えます。
 カメラも内蔵されていますが、これをバーコードリーダーとして利用することもできます。 また、カメラのフラッシュを懐中電灯のようにも使えますし、カメラの露出を決めるしくみを利用して照度計などとしても利用できます。
 これ以外にもいろんなセンサーが内蔵されていて、これをコンピュータ機能と組み合わせることによって、さまざまな機能をアプリで可能にしています。

 スマートフォンの導入を考える場合、まず機種選定ですが、この際考えるべき要素が3つあります。 OSと通信サービス提供会社とスマートフォン製造メーカーです。
 まずOS(オペレーティングシステム)ですが、スマートフォンという「機械(ハード)」を操作する時に、いちばん基本になるソフトです。 コンピュータを使用している人は、Windows8 や Windows7 や Windows Vista などのWindowsシリーズがそのOSです。 コンピュータの場合も、このWindowsシリーズ以外にもUnixなどのOSもありますが、
 スマートフォンの場合には、全く違うOSが複数存在します。 OSが同じであれば、大部分のソフトは機種に依存しませんが、OSが異なると同じソフトは使えません。 スマートフォンに用いられているOSには、Google社の Android、Apple社の iOS、Microsoft社の Windows Phone などがあります。
 また、情報のやりとりをどの通信サービス提供会社の電波を使って行うか、選択しなければなりません。 Android用の機種は、ドコモ、au、ソフトバンクの3社とも扱っていますが、iOS対応機種は、今のところドコモは扱っていません。
 各通信サービス提供会社は少しずつ違ったサービスを実施していて、それに製造メーカーによる機種ごとの特徴を考え、機種を選定することになります。

 さて、スマートフォンは、持ち運びできる情報端末=無線で情報をやりとりする端末 です。 言葉が理解できないと会話できないように、情報のやりとりをする無線にも、いろんな通信規格があります。 スマートフォンはいろんな通信規格を利用できるように作られています。 音声通信(電話)には3Gと呼ばれるモバイルネットワーク(携帯電話回線)のうちのW-CDMA方式を使用していますが、ややこしいのはデータ通信です。
 データ通信でも、ほんの少し前までは3Gが使われていました。 ドコモの FOMA、、auの CDMA 1X、ソフトバンクの SoftBank 3G がそれです。 しかし、最近では3Gの拡張版で、データ通信を高速化した規格である 3.9G=LTE(ドコモでは Xi と呼んでいます)が使われるようになってきました。
 これらの携帯電話回線に対して、インターネット回線である Wi-Fi とも接続できるようにスマートフォンは作られています。
 「携帯電話回線」とか「インターネット回線」と書くと、前者は音声通信しかできなくて、後者はデータ通信しかできないようにも取れますが、上記のように、携帯電話回線で音声通信もデータ通信もできますし、インターネット回線を使用して音声データをやりとりする(インターネット電話など)ことも可能です。 要は規格の違いと理解しておけばいいのだと思います。
 Wi-Fiとは、無線LANを使用してインターネットに接続する方式で、パソコンでも使用されています。 携帯電話回線を使用するより、インターネット回線を使用して Wi-Fi で情報のやりとりを行う方が通信速度は速いのですが、Wi-Fi の電波は短距離にしか届きません。
 ですから、スマートフォンでデータ通信を行う際は、Wi-Fiの電波が利用できる環境では Wi-Fi を使用し、Wi-Fiを利用できない所ではLTEまたは3Gを使うのがお勧めです。
 次回はこのWi-Fiの活用を中心に書くつもりです。