そよかぜ日記

写真、メモ、日常のできごと etc. 拡大できる写真も、あちこちに

石山寺へコケ観察

2024年06月12日 | 旅行

 紫式部の生涯がNHK大河ドラマ「光る君へ」で描かれていますが、紫式部が『源氏物語』の着想を得たとされる石山寺に行ってきました。

 境内には大河ドラマ館が作られ・・・

 境内の至る所に幟(のぼり)が立てられています。

 紫式部像もあります( 上の写真:2018年12月撮影)。

 が、それらを横目に見て、目的はコケ観察。 石山寺には、コケ観察を目的に、2015年5月と2018年12月にも訪れています。

 石山寺は東は瀬田川に面していますが、北、南、西は林で、境内も広く、多様な環境があります。 多様な環境には多様なコケが見られます。
 特に・・・・

本堂 (2018年12月撮影)

 石山寺の本堂は珪灰石(けいかいせき)の巨大な岩盤の斜面に建てられた懸造(かけづくり)です。

珪灰石と多宝塔

 珪灰石(wollastonite、ウラストナイト)とは、石灰岩にマグマが貫入してきた際、その接触部付近にできるスカルン鉱物です。
 境内には石灰岩の露頭もあちこちに見られ、石灰岩上には石灰岩特有のコケが見られます。

 


屋久島

2023年03月12日 | 旅行

 3月8日~11日、屋久島に行ってきました。 今回も飛行機を利用しましたが、前回(こちら)と異なり、事情により往復とも鹿児島経由となりました。

鹿児島空港から見た霧島の山なみ 中央が韓国(からくに)岳、右端が高千穂峰


屋久島空港

 午後は白谷雲水峡観光


苔むした楠川歩道コース

 2日目と3日目はコケフォレー「屋久島の主なコケを知る」に参加


午前はフィールドでコケ観察


午後は顕微鏡観察


宿舎から見た本富岳

 4日目は「尾之間文化の森」へ


岩上に茂るオオタニワタリ

 この場所のコケ植物に関しては、下の資料があります。
 西村直樹・田中敦司:文化の森(尾之間,屋久島,鹿児島県)のコケ植物.Naturalistae23(2019).


この飛行機で帰ります


飛行機から見た鹿児島湾の赤潮

 


奄美大島でコケ観察など

2023年01月19日 | 旅行

 1月16日~18日、コケの観察をメインに奄美大島へ行ってきました。
 奄美大島は生物多様性が高い自然豊かな島で、西表島、沖縄島北部、徳之島とともに、2021年に世界自然遺産に登録されました。 この島の自然の豊かさは、猛毒のハブを警戒して人々があまり林に入らないことも一因でしょう。
 コケの観察などはハブの活動が低下する冬に限りますが、冬眠しているわけではないので注意は必要です。

【1月16日】
 昼に奄美空港に着き、レンタカーで宇検村にある湯湾岳展望公園へ。

 上が湯湾岳展望公園の駐車場で、トイレなどの設備も充実しています。 湯湾岳へは写真左端の鳥居の所から登り、普通なら1時間ほどで山頂に着くのですが、昼の短い時期にコケを見ながらですので、途中で引き返しました。

【1月17日】
 湯湾岳は神聖な場所で、山頂近くには祠のある広場があります。
 大和村の湯湾岳上り口駐車場から祠広場まではボードウォークが整備されていて、20分ほどで登れるのですが、トイレも無く、希少野生生物を守るための規制が厳しく行われています

大和村から湯湾岳への登り口

 
監視カメラ設置を知らせる看板


設置されていた監視カメラ


祠広場が見えてきました。


 祠広場から山頂までは、特に保護が必要な場所として、2022年11月25日からは立入禁止となっています。

 湯湾岳から所々観察しながら「マテリヤの滝」へ向かいます。


 あちこちの路上にはアマミノクロウサギへの注意を促す文字が書かれ、看板も設置されています。

マテリヤの滝 滝への遊歩道でもコケなどを観察


 環境省の奄美野生生物保護センター(AWC)へ寄って見学、資料をもらって宿に戻りました。

【1月18日】
 この日は朝から、2022.10.8.にニューアルオープンした「奄美群島国立公園ビジターセンター奄美自然観察の森」へ。 カンヒザクラが咲いていました。

 亜熱帯林の様子がよく分かる園内を散策した後、海沿いをドライブ。 海岸生物などを観察しながら空港に戻りました。

飛行機から見る鶴見緑地 「咲くやこの花館」の温室も見えます。

 この旅行で観察できたコケなどは、順次「そよ風のなかで Part2」に載せていきます。

 


大分へ

2022年12月08日 | 旅行

 2022年12月5日から7日の3日間、全国旅行支援を利用して大分県に行ってきました。5日は観光しながら空港から宿泊地の湯布院温泉へ、6日は「日本の貴重なコケの森」に選定されている「深耶馬渓うつくし谷」に行き、7日は観光しながら湯布院温泉から空港へ戻る計画でした。

 

【12月5日】


国東半島・両子寺(ふたごじ)仁王門 国東半島最大級の石像仁王

 


両子寺奥の院本殿への石段 エビゴケなどのコケがびっしり

 


国東半島・富貴寺

 


宇佐神宮

 


東椎屋の滝

 

【12月6日】

 今回の旅行のメインの目的地「深耶馬渓うつくし谷」はコースが崩落していて立入禁止! 無理して少し入ってみたものの、川の中に入らないと進めなくなり、しかたなく周辺のコケを少し観察して引き上げました。

 


深耶馬渓 鳶巣山(とびのすやま)

 


菊池寛の「恩讐の彼方に」の舞台となった本耶馬渓

 


夕日に染まる由布岳

 

【12月7日】


湯布院 金麟湖の朝霧

 


中津城(奥平家歴史資料館)

 

 中津城3代目藩主・奥平昌鹿の支援により、藩医・前野良沢らによって出版された「解体新書」

 


福沢諭吉宅跡

 


国東半島・粟嶋社(あわしましゃ)

 


国東半島・岩戸寺