二上山はトロイデ型火山で、さまざまな火山岩が見られ、地質学的にもおもしろい所ですが、人々はこの地質学的特性をずっと昔から利用してきました。
まず、この山から採れる安山岩の一種であるサヌカイトは、縄文時代の石器の中心でした。 近畿各地で発掘される石器のほとんどは、二上山のサヌカイトで作られたものと推定されています。
サヌカイト
二上山は現在は死火山ですが、過去には何度も噴火を繰り返し、火山灰が降り積もりました。 この火山灰は層になり、固まり、凝灰岩となっています。 この凝灰岩は、下の写真のように、登山道脇のあちこちで見ることができます。
二上山の凝灰岩は、古墳時代の石室の石材として利用しやすく、たくさん使われています。 下は山の中腹にある凝灰岩の石切場跡に8世紀頃に造られた鹿谷寺(ろくたんじ)の跡で、十三重の塔は地山を掘り残して造成されたものです。
また下の写真の岩屋遺跡は、凝灰岩をくりぬいた石窟で、壁面には仏像が浮彫されているのですが、剥落が著しく、はっきりとは見えません。
まず、この山から採れる安山岩の一種であるサヌカイトは、縄文時代の石器の中心でした。 近畿各地で発掘される石器のほとんどは、二上山のサヌカイトで作られたものと推定されています。
サヌカイト
二上山は現在は死火山ですが、過去には何度も噴火を繰り返し、火山灰が降り積もりました。 この火山灰は層になり、固まり、凝灰岩となっています。 この凝灰岩は、下の写真のように、登山道脇のあちこちで見ることができます。
二上山の凝灰岩は、古墳時代の石室の石材として利用しやすく、たくさん使われています。 下は山の中腹にある凝灰岩の石切場跡に8世紀頃に造られた鹿谷寺(ろくたんじ)の跡で、十三重の塔は地山を掘り残して造成されたものです。
また下の写真の岩屋遺跡は、凝灰岩をくりぬいた石窟で、壁面には仏像が浮彫されているのですが、剥落が著しく、はっきりとは見えません。