そよかぜ日記

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石清水八幡宮へ

2022年05月14日 | 歴史探訪

 京都府八幡市にある男山(正式名称は鳩ヶ峰?)でコケ観察。 吉田兼好の徒然草でよく知られている所です。
 徒然草第五十二段の「仁和寺にある法師」には次のような話が書かれています。
 ずっと石清水八幡宮を拝みたいと思っていた仁和寺の法師が一人で参詣した。 お参りを済ませた後、みんなが山に登っていくのを不思議に思いながらも、山に登るためではなく神に参りに来たんだと、帰っていった。 しかし法師が石清水八幡宮だと思って拝んだのは、ふもとにある極楽寺や高良で、石清水八幡宮は山の上にあった。
 それを聞いて兼好法師は、ちょっとしたことにもその道の先導者はあってほしいものであると書いています。

 上は境内にあった案内絵図ですが、高良(こうら)神社は①、極楽寺は今は無く、回廊で囲まれた②の頓宮の敷地内にあったようです。

 上は頓宮です。 三大勅祭の一つに数えられる9月の石清水祭では、山上の本宮から頓宮に御神霊をお遷しすると解説板にありました。
 鎌倉幕府の鶴岡八幡宮の創祀など、武人との結びつきが強いイメージを持っていて、勅祭とは意外だったので、八幡宮について少し調べてみました。
 祭神である八幡神は、応神天皇を主座とし、左右に比売神、神功皇后を配する三座一体の神のようです。 本宮は宇佐神宮ですが、東大寺大仏鋳造に神助を与えて入京したことや、道鏡の専横を託宣によって排除したことなどで、八幡神を鎮護国家神とする信仰が確立されたようです。 そして、鎮護国家の神、王城鎮護の神、勇武の神は、武家政権の成立とともに、武人の守護神として全国に普及していったようです。

 上が山上にある石清水八幡宮です。