そよかぜ日記

写真、メモ、日常のできごと etc. 拡大できる写真も、あちこちに

「咲くやこの花館」でこけ展

2020年01月14日 | 展覧会

 大阪の花博記念公園鶴見緑地の「咲くやこの花館」で、「POPなきのこ展」に併せ、1月11日~26日に「こけ展」も開催されました。

 展示はコケテラリウムや写真など

 13日の藤井さん司会のトークショーには私も壇上に。この日の咲くやこの花館の入館者数は過去最高の3,000人を記録し、一人が館に滞在する平均時間も長く、一時は館内に1,000人がいて、これも過去に無かったことだったようです。

 久しぶりに公園内も散策しました。

 


KOBEコケ展

2016年05月06日 | 展覧会

 4月29日から5月5日までの日程で、神戸市立森林植物園で「KOBEコケ展」が開催され、期間を通しての来訪者は約5,000名でした。 以下はその様子です。

 

 

 上は4月29日の秋山先生(兵庫県立人と自然の博物館)が講師の観察会の様子です。 説明を聞きながら順番に樹幹のコケを見ていきます。 申込者多数で参加できなかった人も多かったとか・・・。

 上は5月5日の大崩さん(京都大学博士課程)が講師の観察会で、石垣のコケを観察中です。 最終日までどの関連イベントもたいへんな人気でした。

 


スペイン 奇跡の恐竜たち

2015年03月21日 | 展覧会

 3月21日から5月31日まで、長居の大阪市立自然史博物館で、特別展「スペイン 奇跡の恐竜たち」が開催されています。(上はその図録の表紙です。)
 じつはスペインは世界有数の恐竜化石の産地です。 奇跡的な保存状態で発見された貴重な実物化石など、多数の化石や復元模型などが展示されています。 例えば全長約6mの獣脚類「コンカベナトール」の実物化石には、羽毛や手足の裏の肉球の跡が残っています。
 そのほかにも様々な展示がされていますが、私的におもしろかったものを2つ挙げておきます。 1つは、現在では鳥類は恐竜(の竜盤類の獣脚類の一部)の生き残りと考えられていますが、その鳥の進化の解説展示です。 もう1つは、ステゴザウルスの背中にある板は、ディスプレイ機能の他に放熱機能もあったとして、現生の鳥オオハシの大きな嘴との対比でした。
 今回の特別展は、支倉常長を大使とする慶長遣欧使節団(注)から400年という節目に合わせた「日本スペイン交流400周年事業」として企画されたもので、これほど大規模にスペインの恐竜が紹介されるのは、もちろん日本では初めてです。

(注) NHK BSプレミアムで再放送されていた大河ドラマ「独眼竜政宗」、本日が最終回でした。 楽しみにしていた放送なのに、残念です。


モンゴル恐竜化石展

2012年11月27日 | 展覧会
 日本とモンゴルの外交関係樹立40周年などを記念して、11月23日から2013年6月2日まで、大阪市立自然史博物館で「発掘!モンゴル恐竜化石展」が開かれています。
 ゴビ砂漠で発掘される化石は、保存状態の良いものが多く、恐竜研究に大きく寄与しているということです。 大部分がレプリカではなく実物の展示であることも、大きな魅力です。
 約160点の標本が展示されていますが、私の主観で選んだおもしろそうなものを、いくつか下に載せておきます。


「格闘する恐竜」として知られている「瞬間」を保存した化石です。
ヴェロキラプトル(右)の後足の爪はプロトケラトプス(左)の首に食い込んでいて、プロトケラトプスはヴェロキラプトルの前足に噛みついています。
もみ合っている最中に砂嵐などで生き埋めになったと考えられています。



タルボサウルスの全身骨格
ゴビから見つかる最大の肉食恐竜です。 前足はティラノサウルスの仲間の中でも特に小さくなっています。



アジアの角竜プロトケラトプス(幼体)の全身骨格(手前)
立体のまま化石になっている保存状態の良さに驚かされます。



卵を抱いた状態でみつかったシチパチの化石
現在の動物を見ても、このように卵を抱くのは鳥だけで、獣脚類と鳥は抱卵姿勢も似ていることになります。



特別展「新説 恐竜の成長」

2012年03月10日 | 展覧会
 特別展「新説 恐竜の成長」が、3月10日から6月3日まで、大阪市立自然史博物館で開催されています。 様々な恐竜の成長に伴う変化を中心に、新説に基づいた恐竜の生態が、骨格標本やアニマトロニクス(動作や姿を示すロボット)で紹介されています。

トリケラトプス
 植物食恐竜であるトリケラトプスの襟飾りには太い血管がありました。 下は、威嚇や動揺している時には血液循環が増加し、襟飾りの色が変化したのではないかという仮説に基づいて作られたアニマトロニクスです。



 このトリケラトプスの襟飾りは成長するにつれて薄くなり、生長しきってしまうと穴ができます。 また眼の上の角も、成長するにつれて薄い壁になります。 ですから、これらの襟飾りや角は身を守るために使ったとは考えにくい状況です。 またオスもメスも同じ姿ですから、繁殖期のディスプレイや戦いに使われたとも考えられません。
 トリケラトプスの角は年齢で角度が変ります。 上の動画のように角が上に反っているのは幼体です。 このように角や襟飾りなどは、種内でのお互いの認識に使われたのではないかと考えられています。

ティラノサウルス
 ティラノサウルスは、その体重と足の筋肉との関係から、そんなに速くは走れなかったようです。 また、たいへん発達した嗅球を持っていて、遠くの匂いを嗅ぎ分けることができたようです。 その他様々なことから、ティラノサウルスは生きた生物を襲って食べる肉食動物ではなく、死んだ動物などを食べるスカベンジャー(腐肉食動物)だったと考えられるようになってきました。 なお、ティラノサウルスのかわいい前肢の機能的な役割は、ほとんど無かったようです。



 ティラノサウルスは幼体と成体で歯の形が違います。 幼体では小さく扁平で鋭い歯が並んでいますが、成体では歯の数が減り、断面の円い先も尖っていない歯で、これは生え変わる新しい歯でも同じです。 これらのことから、幼体は餌の肉を切り裂いて食べていましたが、成体では骨をも砕いてしまうことができたようです。(この様子も別のアニマトロニクスで再現されていました)

 この他、植物食恐竜ヒパクロサウルスの成長に伴う声の変化がアニマトロニクスで再現されていたり、従来別種だと考えられていたものがパキケファロサウルスの年齢に伴う変化であったとする説など、盛りだくさんの内容が紹介されています。
 また今回の展示では、日本初公開のティラノサウルスの実物頭骨化石(長さ約1.5m)をはじめ、複製ではない本物の化石がたくさん展示されているのも特徴のひとつです。

※ 今回載せた動画は内覧会の時に撮ったもので、通常の会場とは雰囲気が異なるかもしれません。