9年間使っていたデスクトップパソコンを Windows11プリインストールのものに買い替えました(こちら)。 快適です。 特にデスクトップを簡単に切り替えることができる機能は、たくさんのファイルを同時に開いて作業する私にとって、とても便利です。
そうなると、今まで主に外出用に使っていたノートパソコンをどうにかしたくなりました。 6年前に購入したこのパソコンは CPU が Pentium N3700 で、メモリーが4GB、ストレージが 128GB(SSD)で、Windows11には対応していませんし、Windows10で使用していましたが、サクサク動きません。 そこで、今話題の Chrome OS Flex に入れ替えてみました。
上が Windows10 から Chrome OS Flex に入れ替えた PC の画面です。 表示している情報量が少ないのは、11.6インチの画面ですので、老眼のために表示を大きくしているからです。
Chrome OS Flex は Linaxベースの OS(オペレーションシステム) で、開発は、アメリカで学校で使っていた大量の古いパソコンを活用できるようにしたいということからスタートしたようです。 同じ Linaxベースで Googleが作った Chrome OS (Googleのパソコン クロームブックに入っている OS) を参考に、Cloud redy という OS が作られたのですが、これを Google社が買収し、手を加え、Chrome OS Flex として提供しています。
上記の経緯からもわかるように、Chrome OS Flex はクラウドサービスを前提にしたとても軽い OS です。 また、OS 自体にウイルス対策などのセキュリティ機能を持っており、頻繁に更新もされるので、安心です。
必要なスペックは、メモリが4GB以上、内蔵ストレージが16GB以上で、2010年以降のパソコンなら、ほとんどのもので使用可能なはずです。 Windowsを残したままで、Chrome OS FlexをインストールしたUSBメモリーからの起動も可能で、私も最初はそうしていたのですが、やはり低い性能のパソコンには本体に組み込んだ方が(=Windowsと入れ替えた方が)いいようです。
使ってみての感想ですが、少なくとも自宅で使用するかぎりは快適です。 クラウドサービスを前提にしていますので、他のソフトやアプリは実質全くインストールできませんし(注1)、機能は限られているだろうと、最初はあまり期待していませんでした。 しかし実際使ってみると、さすがに写真の思い通りの修正などはできませんが(注1)、ワードもエクセルも、パワーポイントも(Googleの互換ソフトで)問題なく動きますし、作成できます。
唯一不満なのは、キャノンやエプソンのプリンターには対応しているのに、ブラザーのプリンター(我が家で使用)に対応していないことです。 安定版は 2022.7.14.にリリースされたばかりですので、まだまだこれから改善されていくことでしょうが・・・。
それと、クラウドベースですので、外出時に Wi-Fiの使えない所ではスマホのデザリングを使わなければならないのだと思いますが、これはまだ確かめていません。
とにかく古いパソコンを軽快に動かすことのできる OS が無料というのが Googleさんのすごいところ。 Windowsユーザーを ソフトでもハードでも Googleの世界に取り込もうということなのでしょうが、便利であれば喜んで取り込まれちゃいます。
(注1) Linaxベースの OSですので、 オプションでLinaxを使えるようには簡単にできて、そこから Linax上で動くソフトをインストールすることができます。 例えば高機能でプロでも使う人の多い画像編集ソフト GIMP もインストールできるのですが、そこまでするには、さすがに4GBのメモリーでは軽快に動かすわけにはいかないようです。