新野菜の紹介です。上の写真、水をかけて水滴がいっぱいついているわけではありません。
この野菜、原産はヨーロッパ・西アジアからアフリカにかけてで、学名は Mesembryanthemum crystallinum、ハマミズナ科の植物です。
上で写真では水滴が付いているようだと書きましたが、触ってみると硬いものですので、和名は、葉の表面に氷がついているようだとして、「アイスプラント」と名付けられています。表面を拡大してみると、なかなか美しいものです。
漬物を作る時に塩を使うように、濃い塩水は植物の体から水を奪います。ですから、多くの植物では、海に近い所では根から水を吸収できず、海水を被ると地上部からも水分を奪われ、生育することができません。
しかし何種類科の植物は耐塩性を高めるしくみを持っていて、「塩生植物」と呼ばれています。
アイスプラントも塩生植物の一種で、表皮に塩嚢細胞(ブラッダー細胞)と呼ばれる細胞があり、体内に侵入した塩類を追い出し、ここに隔離しておきます。これが氷のように見えるわけです。細胞の表面は比較的丈夫で、ブヨブヨしている感じはありません。
なお、学名の種名のクリスタリナムはこれをクリスタルと見たわけです。
この塩嚢細胞は、葉の表は光合成を円滑に行うためでしょうか、あまり発達はしていないのですが、葉の裏や茎の表面には大きく膨れた塩嚢細胞を見る事ができます。下は茎を写したものです。
アイスプラントは栽培が容易で生長も早いので、植物の耐塩性研究の材料として注目されてきているのですが、最近は日本でも塩味のする新野菜として、ソルトリーフ、ソルティーナ、クリスタルリーフ、バラフ、プッチーナなどという名前で売られはじめました。
写真は佐賀大学のベンチャー企業がバラフという名前で販売しているものを使いました。ちなみに「バラフ」とはアフリカのスワヒリ語で、「水晶」や「氷」を意味するようです。
氷または水晶のように見える部分には、海水に近い成分が入っているわけですから、当然塩味がするのですが、シャキッとしていて、表面以外は水分が多く柔らかく全く癖の無い味ですので、塩辛いという印象は全くありません。
マンネリ化してしまいがち。
思い切って食卓に・・・・・
シャッキリ塩味
サラダに、炒め物に
初物食べて・・・・・ってありますけど、
この新顔野菜は旬って?いつ?
アイスプラント 3株880円
収穫は、脇芽が放射状に広がるので、新しく伸びた柔らかい葉を随時、摘み取ります。
U~~N
そうすれば他の雑草は生えないかもしれませんね。
南山城村農林産物直売所でアイスプラント見っけ・・・
生でと思いましたが、
葉っぱの生はお世辞にも美味しいとは・・・
さっと湯がいていただきました、
茎のシャキッと感がとても美味しいでした。
>シャキッとしていて、表面以外は水分が多く柔らかく全く癖の無い味ですので、塩辛いという印象は全くありません。
その通り!!
生のとき、しばらく瓶に挿して楽しんでました
茎がキラキラと綺麗かったです。
このblogを読む前と
読んだ後とでは・・・・・
アイスプラントと向き合って、
興味の度合いがね・・・・・
鶴見緑地の咲くやこの花館の中庭にも植えられていましたよ。
エェ~~
ほんまかいな??