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ねがうこと、ゆだねること

新会館「淡路人形座」

2014-03-28 | art
淡路島に残る人形浄瑠璃のことを知ろうと、「淡路人形座」新会館
でかける。2012年8月に移転して新しくなったから、ちょっと期待し
たのが間違いだった。

物語の演目は午前中だったので見れなかったのは仕方ない。「戎舞い」
と「襖からくり」を楽しむ。



西宮の戎神社に属した「エビスカキ」と呼ばれた人形遣いが、全国を回
ったことが人形浄瑠璃の起原となったそうで、重要な演目。戎さんしか
話さないので、一人で語る義太夫が登場人物を語り分ける面白さは無い。



「道具返し(襖からくり)」は背景が次々と変わり、最後は千畳敷の大
広間になる、目の錯覚を利用したものだけど、襖絵の痛みが目立った。
コストのバランスが悪いなぁと思う。



津波対策とかで高床式というのか2階に本体を上げているから、重い
しコストが高そう。舞台客席とミュージアムショップしかない。歴史
や資料スペースはほんのおまけ程度で、知的好奇心は満たせない。

海に近いから、掘削費用も高くなったかもしれないし、土台建築費も
上がったかもしれない。かなり建設コストが高くなったと批判され
ているそうだ。



高台に建築すべきだったのでは。高床にする建設費を浮かせ、もっと
実質にお金をかける・・例えば資料館と合体させるとか、舞台の絵や
運営費に回すなどの方がよかったと思う。淡路人形浄瑠璃資料館
「淡路人形座」新会館から車で20分離れている。

文楽との違いを質問していたら、この資料館を教えてもらったんだけ
ど、こちらははなかなか素晴らしい。文楽との違いもわかりやすく教
えていただけて無料。こことあわせてなら1500円の入館料も納得。



淡路島の人形浄瑠璃は常設小屋をもたず、「野掛け」とよばれる仮設
の芝居小屋をたてて、巡業した。その軽さや仮設感の楽しさは少しも
感じられないしね。

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