やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

巻物(roll)から冊子(codex)へ

2012-08-17 | カルチャー
巻物とか冊子の歴史を紐解いていると、コデックス
とスクロールやロールという言い方をみかける。

巻子本(巻物)はスクロール(scroll)とかロール
(roll)と呼ぶそうだ。


死海文書 Dead Sea Scroll BC2世紀頃の唯一のユダヤ教聖書の巻物

コデックス(Codex)とは写本の形状の一種で、
古代末期から中世にかけてつくられた冊子状の
写本のこと。冊子のことをコデックスと呼んでる
人もいる。


アレクサンドリア写本 Codex Alexandrinus
旧約聖書と新約聖書を含む5世紀のギリシア語聖書写本


ヨーロッパにおいては3、4世紀まではロール中心
だったのが徐々にコデックスにとって替わられる。

wikiによれば4世紀から8世紀のカロリング朝の
時代にかけて多くの巻物がコデックスに書き換
えられたらしい。

しかもこの間にコデックスにされなかった書物は
失われてしまった。

コデックスには巻物にはない多くの利点があった;
1,平面的で場所をとらない
2,特定の箇所を開いて読みやすい
3,表にも裏に書ける

一言でいえば生産性が高いというか能率的。
いっぽう巻物は連続性が高くクリエイティブ
だと思う。

ロールは2次元で、コデックスは3次元という
方もいる


とはいえ一気にコデックスに替わったのでは
なく数世紀かかっているのは面白い。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿