やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

神谷麻穂 展 -陶 いろはにほふ-

2013-01-25 | art
LIXILギャラリーに「宮崎の神楽展」に行った時、ひょいと
やきもの展示室をのぞくと不思議なインスタレーションが
見えたので釣られるように覗いてみる。

陶器が幾重にも重なりながら伸びている。その一枚一枚が
すべて異なる。近づいてみると生物のようにも見え、海中
の珊瑚に思える。



展示室のカップルが去って、一人佇んでいる女性がいるの
で、もしかして作家ご本人ですかとお聞きすると、そうで
すと。

珊瑚の様に思えますと、感想を伝えると、そういわれるこ
とがあります、と聞いて、ちょっとがっかかり。



珊瑚ではなく微生物から花、樹木、山、太陽、空へと大きな
景色に変化していく「みち」を表現しているそうだ。循環か
もしれないし、輪廻につながる考えかもしれない。

記憶や過去のイメージなど、自分の中に蓄積してきたもの
から、かたちにしてゆくことがテーマだそうだ。壁の方に
広がっているのは、軽やかに空にのびていくイメージだと。



写真は彼女のFacebookより。