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ねがうこと、ゆだねること

山と森の精霊 宮崎の神楽展

2013-01-24 | カルチャー
宮崎には今も300を超える神楽が伝承されているそうだ。
仏教の影響を受ける前の神話や山岳信仰が残っているそう
で、京橋のLIXILギャラリーは宮崎の高千穂・椎葉・米良に
受け継がれている神楽を紹介している。2/22まで。


天岩戸神話に基づく「鈿女(うずめ)」天鈿女命が岩戸に隠れた天照大神を誘い
出す舞。能の影響を受けて、優麗さが求められる難曲とされる。


能の影響をうけているというのが面白い。彼らが顔にかける
のは仮面ではなく、観世家が語っていた「能面こそが真実の
オモテの顔」なのかもしれない。



さまざまなお面を使う。使わないで素の顔で行う神楽も多い。


星の舞」。銀鏡と越野尾だけに伝わる星祭りの舞で、神楽の前日に奉納される。
古代中国の星宿思想に則る神事で、大いなる自然神である「宿神」の降臨を促す。

仏教の影響はあまり受けていないように思える。ぱっと見の
印象だけど。だとすればとても面白いなぁ。

神楽の映像が2本紹介されていたけど、いまいち。たとえば
NHK宮崎は5地域の神楽を数多くの優れた映像で紹介してい
る。撮影も編集もさすが。地域の人たちにいかに親しまれて
いるかもよくわかる。