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やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

映画『ボクたちの交換日記』

2013-04-06 | 映画
久しぶりの邦画は『ボクたちの交換日記』
ずっと笑って、最後に泣かされるという昔から
好きなパターンの映画やった。

原作は鈴木おさむさん『芸人交換日記~イエ
ローハーツの物語~』。鈴木おさむさん脚本・
演出による舞台化を経て、映画化されたもの。
監督は2作目になるウッチャンこと内村光良さん。

お笑い関係者が集まっているから内容はある意
味リアル。主役の芸人を役者の小出恵介さんと
伊藤淳史さんが演じるのがおかしい。ネタをや
るシーンがテンコ盛りやし。



高校の同級生が組んだお笑いユニットが苦節12年、
泣かず飛ばすだったのが、売れ出していく半ばで、
解散することになった話が約3分の2強を占め、笑
いどころ満載。



交換日記をするというアイディアが秀逸で、メール
では生まれない場面がたくさんある。日記を相手に
届けたり、渡すという行為が生じるし、手描きの効
果もある。



最後の3分の1弱が、解散17年後の話なんだけど、
解散にいたる昔の真相やお互いの気持ちが甦って
いくシーンは、涙。

家族愛もあるけれど(長澤まさみと木村文乃と結
婚するんだからおいしいw)、基本は仕事というか
芸人というか男の友情の話。



立川シネマシティの98席という小さい劇場だった
けどほぼ満員だった。3/23公開だけど、しばらく
続くかも。

タランティーノ『ジャンゴ 繋がれざる者』

2013-03-28 | 映画
アメリカ制作の映画が続いたので、もう一本。タランティーノ監督の
新作映画『ジャンゴ 繋がれざる者』は、マカロニウェスタンへのオ
マージュでありながら、奴隷制を浮き彫りにする新しさが注入。



『続・荒野の用心棒』は原題が『ジャンゴ』なんだね。これが出世作と
なったジャンゴ役のフランコ・ネロがカメオ出演してたり、テーマ曲も
同じだったり。

南北戦争の2年前の南部を舞台に、解放奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フ
ォックス)がドイツ系賞金稼ぎのドクター・キング・シュルツ(クリスト
フ・ヴァルツ)と共に、サディスティックな農場主カルヴィン・キャンディ
(レオナルド・ディカプリオ)に立ち向かい、奪われた妻のヒルダ(ケリ
ー・ワシントン)を救おうとする。

冒頭は圧巻。鎖に繋がれていた奴隷のジャンゴは腕のたつ謎のドクター
シュルツに解放され、一緒に馬に乗って街に行くと、奇異な目で見られ
る。黒人が馬に乗ること自体、当時はタブーだったことがわかる。



町から出て行くように、勧告した保安官をシュルツが撃ち殺す・・地元
の男達にライフルを突きつけられ、ジャンゴも観客もどうなるんだろうと
固唾を飲むと、一滴も血を流さず、勝利する。

なんと、殺した保安官がお尋ね者であり、このシュルツが賞金稼ぎのプロ
であることがわかった時の痛快さはない。WANTEDと書かれた手配書から
賞金稼ぎの仕組みがわかっていく。



ジャンゴとシュルツは賞金稼ぎで儲けると、ジャンゴの妻を奴隷から救いだ
そうと、農場主キャンディに行く。そこで奴隷制の実体・・アメリカの恥部
だと思うだけど・・も描かれていく。



それまでが外での広いシーンが多かったのが、家の中のシーンとなり、人と
人の距離感が濃密となり、奴隷の使われ方にジャンゴが嫌悪したり、反応す
る演技に感情移入していく。

シュルツが殺され、ジャンゴも捕らえられ、なぶり殺される寸前で脱出して、
悪役を皆殺しにしていくあたりは、まさにマカロニウェスタン。イタリアで
熱狂的に迎えられたらしい。



監督はアカデミー賞の脚本賞をゲットし、シュルツ役のクリストフ・ヴァルツ
が助演賞。悪役を熱演したディカプリオは無冠だった。

映画『ムーンライズ・キングダム』

2013-03-27 | 映画
3人の兄弟がインドへ列車旅行をする『ダージリン急行』、
ロアルド・ダール原作のアニメ『ファンタスティック Mr.
FOX』で独自の世界を打ち出し、結構好きになったウェス・
アンダーソン監督。最新作、『ムーンライズ・キングダム
を観る。



アンダーソン節は全開で、正面から行儀よく撮るカメラ
衣服、小物、家に隅々まで行き届いた美意識、島という
小さなコミュニティでおこる事件。1965年という設定。



主役の小学生二人が逃避行をする物語。恋の逃避行、家
出、いいでしょ。二人ともオーディションで初映画だとい
うから、驚き。どちらもかわいいなぁ。脇を、堂々たる俳
優が固める。



うだつのあがらない地元の警察官をブルース・ウィルスが
好演。アクションシーンは皆無。主人公の少年たちを理解
する唯一の存在という役どころ。

『ダージリン急行』ではカメオ出演だったビル・マーレが
保守的で、不幸な家庭の父親役。その娘が家出するのね。
お互い理解しあって2年の文通を経て、二人は逃避行を決行。
いったんは連れ戻されるけど、再度逃げ出す二人。



どうなるかという結末はネタばれになるから伏せるけど、
子供の世界を貫徹することでもなく、大人の世界に戻さ
るわけでもなく、新しい物語が始まるという、なかなか
いい話だった。

東京での公開は終了してしまったみたい。下高井戸シネマ
で上映するという話。



「ハーブ&ドロシー」続篇・ジャパンプレミア

2013-03-26 | 映画
「ハーブ&ドロシー」の続篇なんだけどいよいよ、今週末
3月30日の劇場公開を前に、ジャパンプレミア試写会がある。

インターネットを利用したソーシャルなクラウドファンディン
グで宣伝・配給費を集め、915人によって日本での最高額であ
る1,463万3,703円を記録したそうだ。(くわしくはこちら

出資した人達やプレス向けに試写会が開かれたんだけど、仕事
で行けなかったので、終わった後のパーティに参加する。



佐々木監督にまた公開の時が来ましたね、とおめでとうを
伝えると、前作より宣伝や告知の規模がパワーアップして、
とっても期待している、とテンションが高かった。

そして人だかりをかきわけ、ドロシーにきちんと紹介してくれた。
一回目の立役者とか言ってくれたんだけど、このあたりが佐々木
さんの細やかなところと感心する。



ドロシーは意外に小さい方で驚く。小柄な佐々木さんよりもっと
小さい。ハーブと並んでいたから、もっと大柄な女性かと思ってた。

「とてもありがとう」と言って下さり握手する。とても小さな手で、
か弱く、冷たかった。「お会いできて、とても嬉しいです」と応える。
会えてほんとよかった。とても満足。

「お疲れだろうから、早くお休みしてもらえるといいですね」と佐々木
さんに伝えたけど、そうしたいけど、なかなかそうもいかなくてって顔
をする。

1作目は映画配給のプロも手伝ってくれたけど、どちらかといえば素人た
ちが智恵と手足で作り上げた手作りなものだった。パーティの仕切り方を
見てもプロがやってて、派手だし、ソツがない。


試写会からサプライズ参加のリリコさんもパーティ会場に

3月30日から、東京は新宿ピカデリー、恵比寿写真美術館を
始め、全国で公開中。前作を観て下さった方は、必見。まだ
のかたはレンタルで借りてから、ぜひ!

映画「ハーブ&ドロシー」続篇封切り

2013-03-19 | 映画
映画「ハーブ&ドロシー」がありがたくも望外のヒットになった
のが2年前。配給プロデューサをやって、とっても大変だったけど
楽しかった。

その続篇「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」が3/30から
始まる。こちらにはかかわっていないのね。外からの応援団の一人。
再ヒットを祈ってる。



国立ナショナルギャラリーへの寄付までが前作とすると、続篇は
ハーブとドロシーの寄贈が増え続け、なんとナショナルギャラリー
でも収蔵しきれなくなったそうで、あらためてすごい収集家だと
思う。全米50州の各美術館に50作品ずつ寄贈されることになった
ドキュメンタリー。



いろんな角度からの物語が詰め込まれている。ずっとまとまって
アパートメントにあったコレクションが1ヶ所に移る時と違って
50に分散されることに対して、彼らはどう思ったのか。

アーティストの中にはこの企てに反対したリチャード・タトルが
いた。作品が売れて手を離れれば、どこでどうなろうとあまりか
かわれないのに。対立と和解の物語があって、これだけでも深い
話だと思う。



そしてどの作品をどうやって50に分けるのか。受け取る美術館は
どう対応したのか?学芸員は、説明員は、そして見る人達はどう
うけとめたのか?子ども達ののびのび自由なこと。

ひとつひとつにハーブとドロシーがかかわっていく。行けるところ
は美術館の現場に足を運び、約束の展示会が進展していないとこ
ろには催促をし、閉鎖されることになった美術館の心配をする。

アートの展示方法もアドバイスする姿は、アーティストやアート
と一緒に人生を過ごしてきた生き様が透けてみえる。誰もまねで
きない強烈な人生だって思う。

映画館も変わり、東京では新宿ピカデリー写真美術館で封切ら
れ、全国で公開されていく。ぜひ映画館に足を運んで下さい。



ちなみにこの50州にひろがる活動はよくできた公式サイトがある。
英語だけど興味のある方は。

宮藤官九郎監督「真夜中の弥次さん喜多さん」

2013-02-26 | 映画
勘三郎さん弥次さん扮する映画「やじきた道中」のことを
昨日書いた
けど、彼がアーサー王として出演している「真
夜中の」が気になる。それどころか次男の七之助さん(兄
は六代目中村勘九郎さん)が喜多さん=主役やから、親子
出演だ。



しかも、宮藤官九郎さんの映画初監督作品だったとは・・
完全に見逃してた。2003年に具体化して2004年クランク
イン、2005年公開だから、「やじきた道中」に先行して
いたわけだ。



原作がしりあがり寿さん。弥次さん喜多さんが恋人同士と
いう、奇想天外な設定を生みだした漫画。リアルと妄想、
夢と現実、時代もとびこえ、ナンセンスと笑い満載の「
わけわかんない話」(本人曰く)ところどころ漫画やアニ
メも登場する。

それを脚本にして監督まで手掛けたから、はちゃめちゃで
わけわかんない映画の真骨頂だ。スタッフもキャストもノ
リノリで楽しんでるのが伝わってくる。



勘三郎さんのアーサー王って民にとろろ汁をふるまう役な
んだけど、どこかしらサイババ(懐かしいね)のパロディ
って感じだし、この役を引き受けるのがエライって思うw
(奇しくも勘九郎さんと官九郎さんは音読みが同じ)



弥次さん喜多さんはラブシーン、キスシーンはもちろん、
露天風呂でキンタマをひっぱるシーンまで。



大量増殖する荒川良々さんのシーンもおかしい。何度も演
技したのを合成していくらしい。



DVDのスペシャルエディション版が豪華。真っ赤な弁当箱
に2枚組DVD他が入っているとこまで気合いが入っている。



概要に関してはサイトまで

故中村勘三郎「やじきた道中」

2013-02-25 | 映画
団十郎さんの葬儀がいとなまれている。歌舞伎界は、
団十郎さん、勘三郎さんと二つの看板を失い大変なこ
とになってる。団十郎さんの前に、勘三郎さんのこと
を書いておきたいと思う。

といっても歌舞伎は観たことはない。NHKで勘三郎
さんを偲ぶ再放送
を年末やってたのを録画した。その
なかで映画「やじきた道中 てれすこ」とそのメイキ
ング番組のことを書く。



この映画は勘三郎さんの発案だったそうで、「もっと
明るくてのびのぴしてて。。な~んも考えて無いよう
な、でも人間味に溢れる男たちの映画が作りたいよね。
例えばヤジキタみたいな」と話したのが始まりとか。

そこに佐々木史朗プロデューサーが共感したそうで、
寅さん映画が必要だろうと。いいなぁ、そういう発想
で映画作りが動くって。

2005年50歳の時、勘三郎を襲名した頃の話だろうか。
映画が公開されたのが2007年のことだから。



弥次さんが勘三郎さん、喜多さんを柄本明さん、道中を
共にする花魁に小泉今日子という気心しれた主役を中心
にいい役者がイキイキと楽しんでいる感じがする。演技
は、ほんと随所にうまいって唸るところの連続。



タイトルになっている『てれすこ』はもちろんだが、『お
茶汲み』『浮世床』『狸賽』『淀五郎』『野ざらし』など
落語を素材にした内容が組み込まれている。落語は喜劇の
王道なのかも。



それから数年後、2012年12月5日お亡くなりになる。享年
57歳。早すぎる死を悼む。合掌。

映画「レ・ミゼラブル」2つの名曲

2013-02-17 | 映画
昨日書いた映画「レ・ミゼラブル」だけど、ミュージ
カル映画ということもあって歌が物語を繋いでいく。

みんないい曲なんだけど、その中にあって、 2曲大好
きというか名曲がある。

「夢破れて」・・主人公の娘の母親ファンティーヌ役
のアン・ハサウェイが生計のために娼婦に落ちぶれな
がら歌う。すごい迫力。魂が揺さぶられる。



I had a dream my life would be
So different from this hell I'm living
So different now from what it seemed
Now life has killed the dream I dreamed

こんなはずじゃなかった
こんな地獄で暮らすとは
こんな哀れな姿で
いまや夢破れて

「人は誰しもダークな部分や、さまざまな心の傷を抱
えて生きている。「夢破れて」のシーンで、私は自分
の中に眠っていた傷みを揺り起こされた気がするの」
ーーアン・ハサウェイ

歌番組で大ブレークしたスーザン・ボイルが歌った曲
あり、プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュも
「彼女が歌ったおかげで映画化に拍車がかかった」と。
日本では華原朋美が復活の曲としてカバーを歌ってる。



もう一曲は 「オン・マイ・オウン(On my own)」・・
エポニーヌ役を演じるサシャ・バロン・コーエンがマリウスへの
片想いを切々と歌う。彼のために、恋敵のコレットの居場所を探し
てあげたり、最後には彼の身代わりとなって死ぬ。無償の愛。涙。
彼に抱かれて息を引き取るが、身代わりになったことは言わない。

彼女が死ぬ時、そしてヒュー・ジャックマン演じる主人公ジャン・
バルジャンが息を引き取る時も、「オン・マイ・オウン」が流れる。
涙。



On my own
Pretending he's beside me
All alone
I walk with him till morning
Without him

また独り 
あの人がそばにいる振りして 
独りぼっち 
あの人と朝まで歩くの



こちらも本田美奈子や島田歌穂を初めとしてそうそうたる人達が
歌ってきた。



出演者は歌のキャリアを積んだ人ばかり。主人公バルジャンを終生
捜すジャベール役のラッセル・クロウが映画に出る前はオーストラ
リアで「グリース」や「ロッキー・ホラーショー」といったミュー
ジカルに出演していたとは。

映画『レ・ミゼラブル』

2013-02-16 | 映画
昨日見た映画『草原の椅子』とはだいぶ様相が違うけど、
善き人が幸せの流れになるという点は共通しているなと
思う。それと血のつながらない子供を助けるという点も。
そして感動する映画ということも。



『レ・ミゼラブル』は19世紀のヴィクトル・ユゴーのベ
ストセラーであり、20世紀後半のロングラン・ミュージ
カルだ。

ちなみにミュージカルの初演は1980年パリなんやね。85
年ロンドンで改訂版が初演され、87年ブロードウェイ、
そして同年帝劇でと早い時期に日本で演っている。



何度も映画化の話はあったそうで、「アラン・パーカーから
始まって、ブルース・ベレスフォード、スピルバーグ、さら
にオリバーストーンとも話をした」そうだ。最後に白羽の矢
がたったのが「王様のスピーチ」の監督=トム・フーバー。

製作チームのコアは基本ミュージカルと同じで、製作=キャ
メロン・マッキントッシュ作・脚本・作曲はアラン・ブーブ
リルとクロード・シェーンブルグのコンビ。このチームは「ミ
ス・サイゴン」も作り上げているんだから、凄い。  



90年代、NYで2回ミュージカルを観ている。歌がよかったなぁ。
群衆で歌い踊るところも、舞台の転換も・・そんなに覚えていな
いけど。

映画は当時の様子がいきいき伝わる。パリの街並みは高さ12
メートルの建物がならぶセットを作ったそうだ。それなのに、
俳優達をアップで撮る。歌が多いんだけど、歌うシーンは主演
だろうが助演もみな寄って撮るから、背景はぼける贅沢さ。


  
日本で300万人が観たそうで、ミュージカル映画の興行記録では
これまで「オペラ座の怪人」だったのを抜いて一位だとか。サイ
トはこちら

試写会「草原の椅子」

2013-02-15 | 映画
来週に公開が迫った「草原の椅子」の試写会を見てくる。
概要はサイトを参照いただくとして、注目点は;

1,原作は宮本輝さんの同名の小説。彼が阪神・淡路大震災で
伊丹の自宅を失ったことが契機で1999年にこの作品が生まれる。
本映画は、舞台を東日本大震災以後の東京に変更している。

2,彼が50歳の時の小説だけど、主人公の二人も50歳。ボクも
51歳になったところなので、想像しやすかったというか入りや
すかった。



3,プロデューサの原久人さんにとって構想10年の映画であり、
「最後の映画として残したい」という思いいれの強い作品。




主役の佐藤浩一さんがとてもいい。宮本さんや原さんが、こうあっ
て欲しいと願う、「日本には数少なくなった大人」を好演している。
その「大人」とは;

1.感情というのをむき出しにしない。
2,人間として大切な教養を持っている。
3,忍耐というものを知っている。
4,勇気は絞り出すもので、行動が伴うもの。



子役の喜多川圭輔くんは2000人のオーディションから選ばれた
そうで、映画初。小池栄子演じる母親の虐待によって閉ざされた
心が、少しずつ開いていく様子をよく演じたなぁと思う。



良きひとたちが自然とつながって、失望の中から希望がうまれ、
幸せとつながっていく映画。2/23より東映系で全国公開。