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鉢呂経済産業大臣の辞任

2011年09月20日 | 社会問題
運営委員の森中定治です.

岡野委員長の記事,西岡秀三先生の書籍のご紹介にありましたが,私も一度考える場をもつことに賛成です.西岡先生は,人間が処理できない廃棄物を産み出す現在の原発も一定程度は必要だとおっしゃっていたように記憶しています.福島第一原発の事故以降,お考えが変わったのかどうか,西岡先生をお呼びして学習会を開いてもよいのではないかと思います.直接の関係のない一般人ではなく,国政につながる専門家がどのように考えるのか,大変興味があります.

鉢呂経産大臣はたったの9日間の大臣でしたが,辞任の直前にどのような仕事をしようとしていたのか,ご存知の方もいらっしゃると思いますが,マスコミがあまり報道しないので,情報としてご案内します.

鉢呂大臣は,今後の国のエネルギー政策を決める「総合資源エネルギー調査会」のメンバーが,経産省事務方の提案では脱原発派3人・原発推進派12人という人選であったので,これを問題視して、脱原発の人を9人追加しようとしていました.

もし私が,脱原発派としてこの3人の1人として出ろと言われたら,いやですね.言っても言っても賽の河原のごとく徒労に終わるだろうから,自分自身を損ねてしまうでしょう.病気になるかもしれません.以前,九大副学長の吉岡斉氏がこんなようなことを仰っていたことを思い出しました.

大臣や国会議員は,それぞれの専門の役所の人が公式に調査会を設け,賛成反対両方を交えて真面目な討議を経て,結論を出せばそれを自分の一存でひっくり返すのは容易なことではないそうです.それはそうでしょう.

それゆえ,鉢呂大臣は賛否の人数を概ね半分ずつにして徹底して真剣な議論をし,その結果平行線となれば,脱原発のメリットとデメリット,原発維持のメリットとデメリット,両論を併記して報告書として提出することを考えていたようです.これだと,大臣も判断できる余地が生じるし,大臣や国会が生きてきますね.

こういうことを考えていたようです.これをこのまま枝野大臣が引き継いでいるようです.どうなるでしょうか.