持続可能な国づくりを考える会

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子どもの犯罪防止のために

2009年10月28日 | 福祉
27日(火)、警視庁が子どもたちの万引きを防止するための教育を行うというニュースを観ました。


警視庁によると、東京都内における少年による万引き被害は増加し続けているのだそうです。
子どもたちの中には「たかが万引き」という軽い気持ちがあるようで、「窃盗」という意識が低い、あるいはその意識をもたないことも多いようです。
そこで「万引きは犯罪」との認識を確立するのが狙いなのだとありました。



学校の道徳や倫理の授業で防止教育を行うために教材を作成するとのことで、都教育庁、都青少年・治安対策本部とともにワーキングチームを設置し、初会合が開かれたとのことでした。


都内で今年1~9月に万引きで摘発した20歳未満の少年は3284人で、前年同期比41.2%も増加。
うち中学生は1512人(同66.2%増)を占めるそうです。

子どもたちへの聞き取りで驚いたのは、「ゲーム感覚で万引きをした」と答える子が多いことです。
確かに、「犯罪」という認識があまりないのでしょう。

友人関係の中で誘いを断り切れなかったりといったこともあるようですが、中には高学年の子が低学年の子に指示をして万引きをさせているというケースもあるそうです。

本当に小さな子はまだ善悪の区別がはっきりしていません。
そのような子どもが、誰かに頼まれて、品物を持ってきて、ほめてもらえるから嬉しい、というただその気持ちで知らず知らずに犯罪に手を染めていることもあると聞きました。

なんとも卑劣な行為ですが、それがまだ年端もいかない子どもたちの世界で実際に起きているのです。
とても恐ろしいことです。


警視庁少年育成課によると、教材は物語や紙芝居、動画などのさまざまな形式を検討しているそうです。
学年に合わせて複数種類を作成し、現場の教員の意見を聞いた上で完成させ、来年度から都内の小・中・高校での使用を目指すということでした。

このような取り組みが全国的に広がることを願います。



当会の運営委員である笠松和市 氏(徳島県上勝町長)は仰っていました。

「良いことか悪いことかを見極める。悪いことをしたら必ず返ってくる。良いことをさせるために、教育の力が重要だ。」


そして私たち大人の皆が、子どもの模範になるという意味で教育者にならなければならないのだと思います。