QBコーチ離脱

　QBコーチのBill LazorがMIAのOCに就任しチームから離れる事になりました。Chip Kelly内閣から初の引き抜き人事となります。
　Nick Folesの覚醒に貢献した、Chip Kellyシステムを習得した。Foles同様3年目を迎えるRyan Tannehillの育成が課題のMIAにとって良い人事でしょう。
　元々カレッジのポジションコーチオールスター的な寄せ集めのChip内閣の中で、WAS.SEAでQBコーチ2年ずつ勤め（他ATLとWASで合計3年コーチ見習い経験有り）カレッジよりもNFLでのコーチ経歴が豊富なコーチでしたし、NFLで9年、QBコーチ5年を考えればOC昇進も致し方ない所でしょう。
　後任のQBコーチが誰になるのかは不明です。意外な事に高校時代QBでカレッジではDBだったChipはカレッジでQBコーチ経験が有りません。OC暦は長いですが、システム的な部分はともかく投球などのメカニックな部分でQBの指導が出来るのかは不明です。
　Andy Reid政権下でQBコーチを務めた事があるPat ShurmerはQB指導が出来るでしょうから、致命的なダメージにはならないはずです（システム構築とプレイコールをChipがしているので暇でしょうし・・・）
　Folesの急上昇に問題があるか？当然覚醒した今年面倒を見たコーチの離脱は影響するでしょう。それでも、Shurmerは残りますし後任のQBコーチもChipがそれなりの人材を探すと思われます。変に方針転換をしないで今のまま育てていけば大丈夫でしょう。


　シーズンが終わったことでロスター枠が増え、PSから契約移行し、ストリートFAも加えています。今までチームに居たことが無い新加入選手はDavid MolkとJosh Kadduでしょうか。（公式HPの人事異動ページが先月中ほどから更新されていないので記憶頼りですが）
　MolkはCで2012年7巡指名でSDに入団しています。身長6-0 300ポンドで1年目は12試合に出場しています（多分STでしょう）今年はファイナルカットに残れず、12試合出場してしまった為にPSにも入れないで1シーズン浪人していたようです。Michigan大時代はカレッジのベストCに与えられるRimington Trophyを受賞したり、Big10のファーストチームに2度選ばれたりしています。バックアップCに課題の有るチーム事情を考えれば、専任のCが入る事は良いのではないかと思います。
　もう一人のKadduはOregon大出身のOLBで身長6-3で242ポンド。2012年5巡でMIAに入団、12年は4試合、今年は1試合に出場となっていますが、タックルなどの記録は有りません。どうやら年度末にはPSに居たようです。11年にはPAC12のファーストチームに選ばれています。

　
　人事面では選手人事部長のTom GambleがMIAなどいくつかのチームのGM候補となっているようです。実績もありますし、それはそれで仕方が無いでしょう。ただ、個人的にSFのDonte WhitnerがFAで来ると良いなあ（Jairus Byrdがベストですけれど）と考えていたので、SFに居たGambleにはもうちょっと居て欲しい気もします。