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イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

DB3人抜けたら足りるはずが無い

2009-03-01 22:56:14 | イーグルス
FA開始から2日、タグを付けた方がFA市場に出すよりも安く済むという事で大物が市場に出る事自体が少なかったですし、大物はあらかた片付いた感じになりました。2日間での移動をまとめてみます。

 入団したのはRT Stacy AndrewsがCINから6年契約(約40ミリオン)で加入しました

 退団したのはFS Brian DawkinsがDENと5年17ミリオンで契約
 RB Correll Buckhalterが4年契約でDENへ
 S Sean Considineが2年3ミリオンでJACへ
 TE L.J SmithがATLと契約したと言う噂です。

 トレードでCB Lito SheppardをNYJに放出し今年の5巡指名権と来年の2-4巡指名権を手に入れました。

 まず、Andrews兄の加入でShawnとStacyの兄弟がRG,RTで並ぶ事になりました。兄のStacyは6-7 342ポンド、弟のShawnは6-4で335ポンドと言う事になっていますが、多分両方とも350ポンドを超えていると思います・・・。どちらのポジションを担当するかですが、Reidは弟のShawnをRTにして兄のStacyをRGにする予定のようですが、Stacyは右膝のACL断絶で手術を1月に受けていますしトレーニングキャンプに間に合うかどうかぎりぎりでしょう。練習を見ながらポジションを決めると言う事は出来ないですからこの構想の通りにShawnはRTへコンバートする方向でミニキャンプから指導する事になるはずです。これはStacyが開幕に間に合わなくてもMax Gean-JillesとNick ColeがRGでプレイ出来ますからRGの穴は埋まると言う事も考えての配役だと思います。

 Buckhalter(このスペルを打ち込む事もなくなるのですねえ)はDENでスターター待遇を受ける事になるようです。3度手術した膝が耐えられれば良いのですが、本人も常にバックアップでしたから壊れても良いからスターターになりたいでしょうし、キャンプでポジションを守りホームでのDEN戦に戻ってきて欲しい物です。
 Brian Westbrookに続くRBがトレードで入団した物の役に立たなかったLorenzo BookerとFB兼任のKyle Eckelですし補強は必須です。ドラフトならば1,2巡を使う必要が有りますしFA市場に残っているRBだとDeshaun FosterにWarrick Dunn辺りが居ますが、この程度ならばBuckhalterと変わりが無いです。Westbrookとプレイタイムを分け合うダブルエース体制にならなければWestbrookの膝が爆発するでしょう、そう言う意味ではDerrick WardがFA市場で唯一残った候補だと考えますが今の所誰の訪問も予定されていないようです。

 レシーバーもボールも見ないでなんとなく後ろに走っているだけの背面マークもどきが得意技で画面に映る度にファンから守備範囲にボールが飛んでこない事を祈られるConsidineですが、JACは今年から3-4に変えるようです。3-4のSSは全てをこなすスーパーマンでなければ務まりませんし、3ディープでパスディフェンスが重要になるFSにCinsidineを当てるのも無理でしょう。STエースなのでしょうね、金額的にもスターター扱いでは無いですし。
 STで若干の影響は出ますが、ディフェンスと言う点では大きな穴が無くなりますし大きな前進です。Dawkinsと2人Sが抜けた事で補充は必要ですが、Considineよりは誰がやっても良くなると思います。

 L.JがATLで決まるのであれば、Alge Crumplerの穴埋めを1年遅れで済ます事になります。重量級Michael Turnerのランで押すチームのTEではない気もしますがパスオフェンス強化には役立つでしょう。
 この穴はFAでは埋められません、唯一RFAのOwen Danielsがスターター級ですが、1巡+3巡を出して取るのは無理です。FA市場にはBrent Celekとプレイタイムを分け合う程度ならばRobert RoyalやBubba Franksが居ますが、獲得に動く事は無いでしょう。1巡下位から2巡程度のTEはたくさん居る印象ですからドラフト指名で補強する事になりそうです。トレードで2巡指名権を失ったKCからTony Gonzalezをトレードで獲得する事も考えられますが、ベテランに冷たいチームが33歳に手を出すかは疑問です。

 Litoは早速契約更改をしたようですし、NYJではスターター候補として扱われているようです。怪我が無ければまだ一流なのか、もう終わった選手なのか、微妙だと思うのですけれどね。今シーズン頑張って2巡指名権に化けてくれるようには期待します。
 Joselio Hansonと5年契約していますし、干されていたLitoが居ない事の影響は表面上有りません。ただ、スターターに怪我人が出た時はHansonではなくLitoがスターターでした、そう言う意味でLitoが居ない影響は非常事態時に出る事になるでしょう。

 そして、Dawkinsは3-4にシステム変更するDENに入りました。3-4ならSSに入る事になるのでしょう、今のDawkinsの能力を考えれば3-4のSSは適任だと思います。ランサポート・ブリッツは一流ですし、パスカバーだって出来ます。TEはILBがカバーするのが基本ですから弱点が表に出にくいと思われます。
 2人のQuintinがスターターで並ぶのは考えたくありません、MikellはSS,FSどちらでもプレイ可能ですから今後の補強次第でしょうがスターターの片方はMikellが務めます。FA市場にはJermaine Phillipsがチームにフィットしそうです、6-2とサイズも有りますしカバー2専用で鍛えられていますからディープカバー能力向上の課題をクリアしてくれるでしょう。Darren Sharperもフィットするでしょうが、Dawkins出してSharperを取ったらGM以下全員ファンに殺されるでしょうね・・・・・・
 ドラフトでは特筆する大物は居ない代わりに2巡程度が何人か居そうです、そう言う意味では28位で取るのに丁度良いのかもしれません。どういう形であれDempsからスターターを奪ってくれるような選手が加入する事が無ければ大幅な能力低下をする事になります。


 地元誌にHansonに5年21ミリオンも支払ったのはCBのスターターとしてAsante Samuelと組ませて、Sheldon BrownをFSにコンバートすると言う見解が有りました、これが出来るのであればLitoにスターターを確約して若干の契約見直しをして引き止めるでしょうからライターの勝手な妄想なのでしょうし。なによりHansonをスターターで使うのはある意味Considine並みに大きな穴を開け続ける事になるでしょう・・・
 ACLの手術を受けたJack Ikeguwonouは運動能力の低下からSコンバート前提と言うドラフト時の評価も有りました。5-10とサイズは有りませんが、CBとして1巡候補だったのですからパスカバー能力が低いはずが有りません、FSにコンバートする可能性は低くないと思います。

さよならDawkins

2009-03-01 07:25:51 | イーグルス
 1996年のドラフト2巡指名されて以来13シーズンに渡ってチームを支え続けてきたBrian DawkinsがDENに移籍する事になりました。

 DENとの契約内容は5年で17ミリオン、成績によっては25ミリオン程度にまで増えるようですが、実質2年9ミリオンでサインボーナス等の保証額は7,2ミリオンのようです。DawkinsはEaglesに残りたいと公言してきましたし、手が出せないような高額でも何でもありません、Eaglesのフロントが僅か年4,5ミリオンの契約すら提示しなかったと言う事です。
 Dawkinsは最近3年間でわずか7,2ミリオンしか給料を貰っていません、これは契約延長時にDALのRoy WilliamsのSとしてのサインボーナスとMIN(当時はGBだったかも)のDarren SharperのSとしての合計金額 両方を上回るようにして欲しいと言うDawkins側の要求に応えたもので、契約当時はこの契約を終える事なんてありえないと言われるような大金でした。しかし、労使交渉で選手側の取り分が増え、放送権料の増大でサラリーキャップの枠が増え続けた結果、今の物差しで見れば本当に僅かな年2,4ミリオンしかもらえないような(サインボーナスを10ミリオン程度払っているのでそれを年割にすればもっと増えますが)契約をDawkinsは不服も言わずに受け取ってきたのです。
 30ミリオン程度キャップに余裕がある(出来高払いを使ったへそくりを合わせれば40ミリオン以上有ります)状態です、Dawkinsを引きとめようと思えばいくらでも支払う事は出来ました。それでも移籍したと言う事は、単年契約以上のオファーを出していないはずです。FA市場で納得の行くまで交渉して、その数字にマッチするような約束をして市場に出たのではないのでしょう、実質2年で9ミリオン この数字で即座に契約したのですから。

 Quintin Mikellが成長したとか、Quintin Dempsを後継者として去年指名したとか、今年の1巡指名を使うとか、そう言う問題ではありません。一選手としてはすでにピークを過ぎ身体能力は衰えています、しかしDawkinsの存在はプレイだけではありません。優等生しか御し得ないフロント・コーチ陣の選手選びの中でロッカーで吼え、フィールドで吼え続け鼓舞する数少ない人材です。CIN,BAL戦の惨状からカンファレンスファイナルに出る所までチームを立て直したのはシステムとかプレイコールだけでは有りません。精神面の建て直しにおいてDawkinsがどれだけの仕事をしたのか、その後若手選手がDawkinsにリングを取らせたいと声を揃える様になった事を見れば明らかです。
 精神的支柱が居なくても勝てるだけの戦力差が有れば問題ないでしょう、しかしそれだけの圧倒的な戦力を持っている訳ではありません。今後チームが崩れかけた時、今までのように立ち直る事は期待しないほうが良いのかもしれません。もちろん、代わりの人間が出てくる事になるのでしょうが、Dawkinsと同じだけの統率力は期待できません。
 もちろん、Dawkinsも不老不死ではないです、最近は首から背中にかけての怪我や膝の怪我などに苦しみ続けていました。CB並みのマンカバー能力も翔りが見えスピードで置いていかれる場面も目立つようになりました。いつまでもDawkinsに頼ってはいられない、次に進まなければならない、そう考えるのも長期計画の下チームを作らなければならないフロントからすれば当然のことです。
 それでもDawkinsと言う選手はEagles以外のジャージを着せてはいけない別格の選手なのです。大金が欲しいと言った訳でもない、衰えは見せていてもまだスターターとしてフィールドに立つだけの能力は持っている、リーダーとしてチームの支柱に成れる、こんな生え抜きの選手を1年か2年かそんな事で(もちろんそれだけでは無いでしょうが)移籍させてしまう、有ってはならない事です。
 
 DawkinsにはJerome BettisやMichael Strahanのようにリングを手にして引退して欲しかったし、去年がその最後のチャンスだろうと思って見ていました。後一歩届かずにチームは若返り優先でチームを再編成し始めています、いつかこの時が来るのは分かってはいましたが、引退ではなく引きとめもせずに流出を許すような最後になるとは思って居ませんでした。今後TRA,Jon Runyanの流出のニュースも受け止めなければならないのでしょう、別のチームみたいになっていくのでしょうね。

 もう出来ない、そう思えるまでフィールドに立ち続け、出来ればEaglesの一員として引退して欲しい。本当に長い間夢を見せてくれてありがとう。