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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

原稿の山

2007-08-20 | 研究ノート
・子供を幼稚園に送りに行く途中、なぜかゲオの駐車場で水生昆虫であるガムシを見つける。子供は大喜びである。街頭に寄せられて飛んできたのだろうか、なんかすごいものを見た気がする。2学期ということで、幼稚園では子供たちが元気に登園していた。みんな少し日焼けして、たくましくなったみたい。

・この一両日の間に、いくつかの原稿を連続して受け取る。こうした原稿はなぜか集中するもので、本日、また一つの査読が舞い込んできた。。飯島くんとの往復書簡となりつつある地がき論文は順調に進んでいるのでよいとして、久しぶりに戻ってきたアカエゾマツ原稿、その他書類などなど。ということで、原稿の山に囲まれることに。焦っても仕方がないので、一つ一つクリアーしていくしかない。

・ということで、まずは8月29日〆のFEM査読を片付ける。帰省の際にも持って帰って、機内で査読結果の添削をしていたのであと一息である。文献調べを少々行い、査読結果の英作文を完成させる。ううむ、全体的に変な英語になっているような気がするんだけど、大意は通じるであろう、ということでやや無理やりにReview processから査読結果を投稿。最近は電子投稿、電子審査システムが導入されて、ずいぶんと変わった。変わりすぎて、それぞれのシステムに慣れるまでが大変である。

夏休み最終日

2007-08-19 | その他あれこれ
・北海道は明日から2学期が始まるので、本日が早くも夏休み最終日である。夏休みの宿題の中でも、自由研究と工作はいつも難物である。今回も当然のように残っていた工作の宿題を少々お手伝い。夏休み最終日がゆううつなのは子供だけではあるまい。今回の工作では紙粘土でスイカ割りを表現しているのだが、形が見えてきたところで、ようやく楽しくなってきた様子。11時半ごろ、完成してほっとする。

・ちょっと遅めの誕生日のお祝いに、子供から釣竿(3.6mの延べ竿、800円)をプレゼントしてくれる。早速、子供二人を連れて、空知川へ釣りに出掛ける。なかなか安全で釣りやすい場所がなくて、しばらくうろうろする。堰堤沿いにしばらく進むとようやく川の方に降りれる場所を発見。

・餌釣りをするのはいいのだが、この辺ではミミズがいなさそう。ということで、川虫を探してみると、いかにも釣り餌によさそうなヤツがいる。3匹くらいつけて浮き釣りで流してみると、浮きがすっと沈む。おっと合わせると10cmくらいのウグイだ。実は本当に釣れると期待していなかったのだが、やっぱり釣れると盛り上がるもんだ。



・子供たちもそれぞれウグイを釣り上げたところで、のどが渇いてきたので終了。下の子供のウグイが一番大きくて、15cmくらいだろうか。一緒に持っていったルアーの方は全然ダメだったが、今度はリベンジしたいところだ。それにしても、浮きがスーと流れていって、クイッと沈むのを見るのは何ともいい気持ちだ。夏休み最終日らしいイベントである。



ブログ一周年

2007-08-18 | その他あれこれ
・今日で本ブログ、goto_noteを始めてちょうど一周年になります。最初はいつまで続くかと思いましたが、それほど途切れることもなく現在に至ります。かなりマニアックな内容にもかかわらず、おかげさまで、毎日それなりの方に見ていただけるようになりました。一周年ということで、本ブログを改めて紹介すると、基本的には生態、遺伝、育種の研究について日々感じたこと、論文執筆のためのメモなどを書き綴っているものですが、研究とはあまり関係ないことも気分次第で載せています。カテゴリーは、”研究ノート”、”フィールドから”、”その他あれこれ”の3つに区分しています。

・現在、本ブログでは、コメント、トラックバックなどは管理者(つまり、当方)がチェックした上で掲載するという方式を取っています。ですから、せっかく頂いたコメントもすぐには掲載することができないことがあります(なるべくチェックするようにしています)。これは全く無関係な怪しいサイトからのコメントやトラックバックを掲載させないための処置で、本来のコメント、トラックバックなどは大歓迎です。

・なお、日々の出来事を書いていく中で、関係者のお名前を掲載させていただくことがあります。しばらく前から、イニシャルと実名を併用していますが、何となく公務的な場合には実名、プライベートやローカルな話題はイニシャルという使い分けをしていますが、実は自分でもはっきりした基準はありません。当面はこのようなやり方でいきますが、様子を見て変えるかもしれません。

・また、掲載する内容については、それなりに気をつけているつもりですが、知らず知らずのうちにどなたかを傷つけたり、載せてほしくはなかったはずの情報を書いてしまっているかもしれません。その際には、大変お手数ですが、コメントにその旨書いてください。前述したとおり、現在のコメントではすぐにはインターネット上には掲載されませんので、コメントを公開せずに内容を削除するようにしたいと思っています。

・以上、本日は節目ということで少々カタイ内容になりましたが、これからもマイペースでぼちぼちと続けていければいいなと思っています。お暇なときにでも、楽しんでいただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。

Yale大学案内

2007-08-17 | フィールドから
・夏季休暇ボケの頭のまま、Yale大学一行、Graeme教授と7名の学生たちを案内する。学生達はみんなデカイが、実は歳は若く30歳代前半が多かった。Graeme教授は73歳という高齢にもかかわらず、パワフルに指導をしている。教授から、アメリカ北部ではテーダマツとリギダマツの雑種第一代が造林樹種として用いられているという話を伺う。本日の案内コースは、樹木園、岩魚沢、湧き水、直営現場、経才鶴、東山というフルコース。



・経才鶴からの帰り途中に、倒木更新後に一列に成立した巨大な樹木群を見せる。その場で、施業の細かい点についてかなり突っ込んだ質問を受ける。Yale大学の造林学教室では、ここと似たような施業研究が展開されているらしく、傘伐施業、蓄積プロットの取り方、高付加価値広葉樹材の生産など、かなりコアな部分について議論を行うことができ、こちらも大いに勉強になった。天然林の状態もかなり似ているらしく、一度、現場を見てみたいという気になった。

・東山ではストローブマツの生産現場を見る。一人の学生はストローブマツを対象に研究をしているらしいが、ここでの成長は悪くなく、また節間の長さもアメリカに比べて短いということはないらしい。そうすると、必ずしも産地の問題とかではなく、単に量的にまとまらないのが問題なのだろうか・・・。つまり、人工林としてはむしろ成功しているといってもよいのかもしれない。




・それにしても、学生達は実に熱心だ。技術スタッフのNくんが感心していたが、経才鶴で遠景には目もくれないで、クマイザサの下層に出現する草本(エゾノヨツバムグラ?)を一生懸命探した人は、彼らが初めてではないだろうか。ところで、Yale大学でもここのストローブ林で行っているのと同じアイデアで、格子状皆伐を行っていると聞いて、なんだか嬉しくなった。考え方自体は決して間違ってはいないようである。

ブルドックの受難

2007-08-16 | その他あれこれ
・一緒に泊まっていた姪っ子を博多駅から新幹線に乗せる予定なので、荷物を駅のコインロッカーへと預けに行く。博多駅のモスで朝食を取る。そういえば富良野のモスバーガーはつぶれてしまったなあ・・・。当方は博多駅から荷物を預けに福岡空港へ。地下鉄でわずか5分程度。こんなに便利な空港はちょっと他に見当たらない。

・空港カウンターでは犬の機内預かりについての張り紙が。ブルドックなどの鼻の短い犬種は,飛行時の気圧の変化による呼吸困難になる可能性があるために預かれなくなったとのこと。本件に対して特段の意見(解決案)を持ってわけではないんだけど、犬好きな我が家としては,早くなんとかならないかなあと思ってしまう。

・天神の本屋ジュンク堂で待ち合わせる。イムズにはちょっと風変わりな垂れ幕が。なになに,“朝顔プロジェクト”・・・。これだけ猛暑が続くと,さすがにこのままでは本当に“まずい”っていう気運が盛り上がるのか。こうした気運は森林関係者にとっては追い風のはずなんだけど,どうもその追い風を掴みきれていない感がありますなあ。



・昼食は当然,一風堂のラーメンである。とんこつラーメンとしてはやや有名になりすぎたようだが,細麺にこくのあるダシはやっぱり“間違いない”。暑いときに熱いものを食べる!これが正解なのであります(って誰に宣言しているんだか・・・)。



・千歳空港から特急を乗り継ぎ、滝川へ。日本全国が記録的猛暑にヒーヒー言っている中、滝川駅に着くと、期待通り涼しい。てか、寒い。さすがだ。ビバ北海道、オーイエス富良野!というような妙な感動を抱きつつ、帰途についたのであった。

目からウロコ

2007-08-15 | その他あれこれ
・相変わらず,暑い。締め切った部屋でクーラーをつけてゴロゴロしていると,本当にダメ人間になってしまったという実感が・・・。ということで,開け放った居間で高校野球を見たりして,耐えて(?)みる。

・高速バスで天神バスセンターへ。本日宿泊の老舗ホテル,ニューオークラへ。じゃらんで予約すると,こうしたハイクラスホテルにも極端に安く泊まれるパックがある。しかし,やはり安いだけあって,部屋はあまりよろしくない(正直に言って、お勧めしない)。しかし、今回の宿泊パックでは,素泊まりのほかに,1000円分の地下鉄,バスのカード,なぜか一風堂のラーメン券!が付いており,大変お得な気分を味わえる。



・天神でそれぞれに買い物をした後,ホテル近くの居酒屋“赤星”にて,家族ぐるみで昔から遊んでいた旧友と再会。子供たちがそれぞれに大きくなっていることに驚きつつ互いに近況報告など。その中でちょっとびっくりする話。一人の子が近眼だったのに,視力が回復して,ついに眼鏡が外れたというのである。いわゆる視力矯正センターみたいなことかと思ったら違っていて,何でも寝る前に特殊なコンタクトをすることによって,ピントを調節する目の筋肉に“癖”をつけて,視力を回復させることができる,とのことであった。

・基本的に,子供の時期にしかこの治療は効かないらしく,その上、保険の対象外なので結構大変らしい。また,コンタクトを正しくつけたとしても,その効力は1日とか2日くらいで,コンタクトをつけ続けないといけないらしい。だけど,眼鏡がないとやっぱり楽だよねえ。そうそう,めがねといえば,天神とある店でまたもや眼鏡を購入してしまった。8000円のメタルフレームだが,今回のモデルチェンジはささやかなので,気がつかない人が多いことであろう。

・赤星の名物料理,坦々餃子(なべ餃子)は実に旨かった。当然のように,ちゃんぽん麺でしめるところも分かってるねえ・・・。夜は更けていき,下の子供は居酒屋の喧騒の中で沈没。背負って帰るのが重かった。

ケーキとロウソクのある風景

2007-08-14 | その他あれこれ
・本日もお参りに来てくださる方が予想外に多い。途中,買出しなど。折尾方面に向かう途中の県道(?)にはケヤキ並木があり,途中で武蔵野1号と思われるクローン並木がある。この斉一感というのを捉えてしまうのだから,人間の目というのは不思議だ。しばらく道を進むと,先の品種とはまた異なるクローン並木があり,ケヤキ緑化木の世界にも接木品種がいくつかあることが分かる。いつか,調べてみたいとずっと思っているのだが,なかなかその機会を得られずにいる。



・さて,本日は当方の誕生日である。暑い時期である上に,生まれた時刻もまっ昼間だったそうだ。昔,S先生から博士論文を完成させて,30代のうちに自分の世界を作ることができるかどうかが研究者としての分かれ道だというお話を伺ったことがあった。振り返ってみると,D論以降,暗中模索状態でやってきたようには思えるが,自分の世界を作るほどのことができているのかどうか・・・。その年齢としてイメージしている人物像よりも,常に少し頼りない状態でその年を迎えているような気がする。“不惑”には程遠い状態でやはり40代に突入してしまうんだろうねえ。

・お客さんが一段落した後,甥っ子や姪っ子たちからハッピーバースディを歌ってもらって,みんなでケーキを食べた。みんなの前で,ケーキのろうそくを吹き消したのは何年ぶりだろうか・・・。ちと照れるが,みんなに祝ってもらうのはやっぱり嬉しい。

ロード・ショー・・・

2007-08-13 | その他あれこれ
・朝からセミの声が騒がしい。子供たちが映画を見に行くということになり,当方もその付き添いでイオンのシネコンへ。最近はこうしたシネコンで映画を見ることの方が圧倒的に多いのではなかろうか・・・。さて、下の子にとっては初の映画鑑賞である。当方にとっても久しぶりの映画鑑賞となるわけだが、その映画が“ディアルガvsパルキアvsダークライ”とは・・・(とほほ)。しかし,ポケモン映画も劇場で見ると,音と映像はなかなかの迫力である。子供にはちょっと時間が長かったかな・・・。

・イオンからわずか15分ほどの帰り道でへとへとになってしまう。クーラーと外気の気温差(湿度差)に体を慣らすのは容易ではない。本当にこんな世界に住んでいたのであろうか・・・。ふと土手を見ると、看板が立てられており、“ふるさとの森再生”として色んな樹木が植栽されている。そういえば、春先に色んな樹木が植栽されていたのを思い出した。常緑広葉樹が多いので活着するかな?と思っていたのだが,猛暑の中、案外ときちんと定着している様子である。

・妻の実家の初盆には、はらり、はらりと、いろんな方がお参りに来てくださっている。こういうときに男衆というのは何をしていいのか分からないもので、なんとなく手持ち無沙汰な感じである。それにしても、お盆もあっという間に過ぎそうである。

海釣り指南

2007-08-12 | その他あれこれ
・近くの知り合いの家に挨拶に行った後,近くの海まで一走り。何しろ,下の子供は富良野生まれの富良野育ちなので,“海”というものに触れる機会が極端に少ない。漁港にはたくさんの船が停泊している。釣りをしているファミリーを眺めていると,おじいさん(お父さん?)が,子供達に厳しく釣りの指導をしている。

・指導のおかげか,このファミリーだけは若干動きがある(他の人は眠ったごとく動かない・・・)。金魚と呼ばれる雑魚は度々かかるが,子供達も慣れたもので“ちぇっ”といった様子で,さっさと針を外して逃がしている。ようやく鯵らしき魚がかかり,これはクーラーに入れてお持ち帰りを許された様子である。サビキ釣りをしているのだが,よく見ていると,金魚のほかにも,かわはぎ,石鯛などが寄ってきている。こうして見ていると,海釣りも楽しそうである。

・浜の町のカフェでパスタを食べた後,バスセンターまで送ってもらって今度は北九州へ。バスセンターでは,伝統ありそうな土産物屋さんが定価で商品を並べており,なんだか逆に新鮮である。今度のバスは1号車だけあって,中も広くて快適である。子供は乗り込んですぐに熟睡。横になってもこちらまで圧迫されないので楽である。

・さて,九州の山を特徴づけるのはスギ・ヒノキであるが,景観を形作っている要因はやはり竹林であろう。高速道路沿いの竹林を見ていると,あちらこちらで小さく開花した後なのか,枯れている。クマイザサとは違って,枯れ方もダイナミックな様子である。

長崎ブルース

2007-08-11 | その他あれこれ
・いざ九州へ。7時半に出発し,滝川駅に車を停め,その後は指定を取っていた特急で札幌周りの千歳空港へ。このパーク&レールの制度はなかなか便利である。我が家にとっては,子の交通手段がもっとも楽のようだ。電車では靴をLLビーンのサンダルに履き替える。これを旅行で使用してもいいかどうかは是非が分かれるところかもしれないが,暑い最中の車内ではかなり快適であった。



・飛行機も順調で2時前に福岡着。37度。暑いというよりも,熱せられた空気の塊の中を歩く感じ。三越でお茶をした後,高速バスで長崎へ。帰省ピークだけあってバスセンターには人が溢れている。長崎行きは急遽2号車が出るほどだったのだが,この2号車がトイレも,補助席も,荷物棚もないオンボロで大変だった。もはや下の子を抱えて2時間のバス旅は無理だということがよく分かった。



・今夏は祖母の初盆である。実家に戻った後,稲佐山の中腹の親戚の家へお参りに行く。子供の頃から通った石段は今も変わらない。長崎ならではの対岸の夜景が長崎湾に映るのがきれいだ。階段を下りていくと気の早い人たちが爆竹を鳴らしている。この風情は昔から変わらない。