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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

択伐林と保存林の樹木位置

2007-08-07 | フィールドから
・北海道とは思えないほど蒸し暑い日だ。今日は学生8名を引き連れて実習。前山の保存林と択伐林に設定されたプロットを利用して、樹木配置図を作成。学生達は最初は慣れない操作に戸惑っていたが、さすが大学院生ともなると徐々に段取りがよくなってくる。保存林内には90cmのアカエゾマツの立枯があり、大きなギャップを提供している。



・引率教員として来演された長池卓男さんから、生態系管理を重視した林業が最近注目されている、というような文脈で使える本”Maintaining Biodiversity in Forest Ecosystems”を紹介していただく。この本は、論文のイントロで使うには便利そうなので、早速注文することにする。そのほか、標高傾度と種多様性の関係についての論文など、色々と役に立つ情報を頂いた。

・さて、択伐林と保存林だが、一見して施業林では本数(副木)が少なく、ササの密度が高い、という印象である。また、樹種構成も同じようでいて微妙に異なるようだが、これは単に場所の違いということかもしれない。学生達には9日午前にプレゼンをしてもらう予定になっているのだが、どういう切り口で見てくるか楽しみである。



・保存林内には(あまり多くないものの)倒木があり、トドマツとエゾマツが倒木更新している。しかし、相変わらず倒木更新の写真というのはうまく撮れない。おっと、このブログを書いている最中に、ダニが歩行しているのを発見。恥ずかしい記憶が蘇る。さっきもちゃんとチェックしたのに、どこに隠れていたんだろうか。”お持ち帰り”しないように、皆さんもご注意を。