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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

アカエゾマツの針葉

2007-06-18 | 研究ノート
・早起きしてアカエゾマツ原稿に書き込んでいた切れ切れの修正案を元に、パソコンに修正原稿を打ち込んでいく。イントロだけで結構な改訂量となりそう。マテメソ、結果は微修正で、問題の考察にさしかかる。内山くんから送ってもらった五十嵐八重子さんの1985年と1986年の大雪山の高地湿地における植生変遷の論文を読みながら、論旨の再構築を行う。そのほか、標高と遺伝的多様性の関係について論じた論文なども読み返しながらの改訂作業。思ったよりも時間がかかる・・・。

・隣では、高橋さんに来ていただいて、こちらは木曜日に採取したアカエゾマツの葉密度や葉寿命の測定を試してもらう。初めての作業だけに、ルーチンワークにするためには、ここでじっくりと時間をかける必要がある。アカエゾマツの場合、葉寿命を測定するのに葉をむしるのが非常に大変であることが判明する。しかも、その大変さは標高によって違いそう)それはそれで興味深いけど・・・)。まずは葉痕数をカウントした後、乾燥器に入れて葉を落としてからカウントした方が楽のようだ。

・葉痕数のカウントでは、葉の表と裏で間違いやすさが異なることも判明。何しろ初めての作業だけに、色々と立ち止まりながら・・・。葉の形の解析では、下から光を当てて影を消す。表面積測定と横向きの場合で両方撮影する。デジカメを固定して撮影すると、それなりにうまくいきそうな感じ・・・。岩田さんのホームページを久しぶりに訪れてみると、SHAPEのバージョンがアップされている。もう一度、使い方を思い出さないといけないな・・・。


・そうこうしつつ、夕方までかかって原稿改訂がなんとか終了。表と図も印刷して、もう一度チェックすることに・・・。明日には共著者に送れるようにしたいところである。

衣替え

2007-06-17 | その他あれこれ
・ふと一日の予定が空いた。ずっと気になりながらもそのままになっていた冬靴と夏靴の入れ替え、衣替えなどを行う。さすがにダウンジャケットも要らないでしょうということで、クリーニングに出す。家族全員分になるとすごい金額になる。



・朝日が丘公園に子供と虫捕りに出かける。この付近にはミズナラもあるので、そろそろミヤマクワガタなども出てきているんじゃないかと思ったわけだが、全くその気配はない。しかし、かわりにエゾマイマイカブリを2匹ゲットし、子供は大興奮である。色も綺麗だし、”捕まえた!”って感じがする虫である。そのほか、ヒラタシデムシがたくさんいたが、この虫は全部捕るのは勘弁してもらい、2匹だけを捕獲。エゾハルゼミはもう既にシーズン終盤のようだ。



・この公園は、歩道も整備されていて、なかなか気持ちがいい。しかし、ちょっと歩道からわきにそれるとツタウルシが繁茂しているところがあり、子供には要注意だ。公園の管理棟のわきからは、富良野市街地も概観できる眺望があり、これはこれでなかなか・・・。



・お昼寝した後、近くの公園で再び子供と自転車練習。ここのところしばらく、支えて自転車練習したり、足で蹴って進む練習などをしていたが、全く乗れそうな感じじゃなかった。ところが、思い切って芝生で最初に後ろを押さえて、ぐっと押し出してやると、あれまあ、すいすいと進んでいるではないか・・・。最初の踏み出しは一人ではできないものの、目標に向かってカーブしながら進むこともできるようになる。

・子供って、昨日できないことが突然できるようになるから不思議だ。もう少し、こけたり進んだりするうちに、すっと乗れるようになるだろう。補助輪無し自転車は、補助輪アリ自転車とは全然違う乗り物らしく、かなり楽しいらしい。それを見ていると、我が家のママチャリはパンクしたままだが、パンクを直して思う存分走ってみたくなった。

一瞬の風

2007-06-16 | その他あれこれ
・昨日は5時おきして当麻町のスポーツセンターへ。ミニバスケットの夏季大会参加。開会式に出ると、練習試合とはかなり違った雰囲気に、子供も親も圧倒される。どのチームも強そうだ。第一試合はBチームと。公式戦ならではの固さも見られたが、さすがに試合経験が増えたせいか、危なげなく勝利。

・第二戦まではかなり時間があるということで、かなりまったりとした時間を過ごした。午後2:45から問題の第二戦。強豪Rチームとの対戦。とにかくでかい選手が多いチームだが、動きも早く、何より当たりが厳しい。うちのもっとも苦手とするタイプのチームだ。マンツーマンとゾーンディフェンスを時間帯によって使い分けるという戦略にも見事にはまってしまう。

・最後の方で少し盛り返したものの、28-80の大敗。ここのところ、なかなかいい調子だと思っていたけれど、やっぱり強い相手に引いてしまうところがあるんだよなあ。悔しい、ううむ、かなり悔しい。次は負けトーナメントということになり、明日は休みで23日である。くじ運だから致し方ないが、いきなり因縁のKチームととは・・・。厳しい試合になることだろうが、頑張れ!

・帰りのバスで読書。図書館で借りてきた佐藤多佳子著の「一瞬の風になれ」。この本は本屋の店員さんがお勧めする本として、みごとに2006年度のグランプリに輝いた作品。陸上を題材とした青春スポーツ小説なのだが、一度でもスポーツにはまった人なら、きっとそのきらきらした切なさに鼻の奥がつーんとしてしまうと思う小説です。3巻セットなんだけど、現在、2巻までを一気に読んでしまった。最後の1冊を読みたいような、もったいないような・・・。

音楽大行進のはず・・・

2007-06-15 | その他あれこれ
・本日、お祭りということで幼稚園は休み、ということで当方も久しぶりの年休。上の子供は祭の中で重要なイベントである音楽大行進(スクールバンド)を行う予定であったのだが、昨晩からの大雨で雷注意報まで出ているということで、お昼前に中止が決定。ここのところ、ずっと晴れ続きの猛暑だったのに、全くついていない。音楽大行進は文化会館での音楽発表会へと様変わり。

・午前中には雨も上がったので、下の子供を連れて近所へ。飽きもせずに虫採りである。最近、”札幌の昆虫”をずっと読んでいるせいか、妙に詳しくなってきた。我が家の飼育箱にもツチハンミョウとか、ヤナギムジハムシとか、ジョウカイボンとか、珍妙な虫が各種取り揃えられている。今まで気にも留めなかった虫たちだが、こうして名前をいつの間にか覚えてしまうとそれぞれに個性があって実に面白い。北海道には綺麗な虫が多いみたいだ(写真はアオジョウカイ(だと思う))。



・音楽発表会は10番目の予定だったのだが、予定よりも30分以上も早く始まり、見ることのできなかった人も多かったみたい。当方たちは2時に待ち合わせたおかげで、運よく観ることができた。それにしても前半の人の多さはすごかった。富良野にもこんなに人がいたとは・・・。

・明日は5時おきして、バスケットの試合である。今度は練習試合ではなく本番、頑張れよっ!

アカエゾマツ調査地めぐり

2007-06-14 | 研究ノート
・北海道大学の飯島くんと高橋さんの3人でアカエゾマツ調査地の下見に行く。飯島くんがなかなか来ないなと思っていたら、セミナーハウスから電話が・・・。そ、そういえば、9時に麓郷集合と自分で連絡していたのを完全に失念していた。昨日の案内とごちゃごちゃになっていたのだけれど、この失敗は情けない・・・。慌てて麓郷へ向かい、9時40分到着。

・まずは、13林班の湿地林へ。この湿地林は脈絡なく、突然現れる感じがする。ボトルネックも有意だし、他とは遺伝的組成も異なる。湿地林と言っても、この場所は、かなり乾燥が進んでいるような感じである。ロガーの設置方法、サンプリング方法などを現地にて検討。やはり現場ではイメージが湧きやすい。

・1100mまで一気にのぼり、大麓山山頂付近(1300m付近)へ。もはや登山道は雪もほとんどなく、問題なく登頂できそうである。頂上まであと一歩というところだが、今日のところは、アカエゾマツ矮生個体が出てきたところで針葉の感じを確認して戻る。以前から感じていたとおり、葉密度、葉の形態はかなり違うことが実感できて、手ごたえありと。

・850m付近のアカエゾマツ集団を見た後、前山湿地林にて再びサンプリング方法などを検討し、最後にいつもの27林班のアカエゾマツ低山帯を見る。27林班ではシュートの伸び、葉寿命などが明らかに異なる感じ。葉寿命という指標は初めてちゃんと知ったのだが、かなり使えそうな指標である。アカエゾマツは基本的には葉痕がきちんと残っているので数えやすいようだ。

・山部に戻り、検討したことを復習。器具や他に必要なものなども検討する。デシケータは購入した方がよさそう。そうそう、航空写真で個体群サイズが分かるかどうかを調べてみないといけないが、尾張さん情報によれば樹冠に達しているものは大丈夫そうである。うむ、本日の下見で、少しずつ具体化しつつあるな。来週に必要な器具関連の注文は済ませてしまおう。

シナノキあれこれ

2007-06-13 | フィールドから
・道立林業試験場の道東支場の皆さん3名の林内案内。新得から富良野まではわずかに1時間で来てしまうとのこと、案外近い。樹木園散策。さすが、北海道「樹木図鑑」をお書きになった人だけに、佐藤さんは植物に大変詳しく、こちらが教えてもらうものばかりである。また、緑化樹センターにおられただけに、”緑化樹としてどうか”、という視点で見ているのが非常に新鮮。東山ではスーパー雑種F1を見せる。すくすくと成長しているが、既に花がついているものがあるのを佐藤さんが発見。とりあえずは1個体のみであったが、挿し木、組織培養と枝性、エイジングなどの話になり、福岡時代の培養経験を思い出して懐かしかった。



・こちらの都合に付き合っていただく形で、久しぶりにドロマイト鉱山地そばのシナノキ皆伐地に行く。技術スタッフと合流し、シナノキの切り株を見る。確かに萌芽は発生しているが、机上で考えたように形成層のところにでるのではなく、潜伏芽がシュートになっている。しかも、多いところではわさわさと・・・。これは想定していたようなラベルは無理かも、などと話しつつ、アオダモで研究をされている滝谷さんにアドバイスを頂く。ううむ、調査範囲を決めてしまった方が何も考えずにできて楽かも・・・。



・シナノキの芽吹きの色が目立つなあと思っていたら、あれ、これはシナノキハムグリハバチによる被害ではないか!?3年周期とのことだったが、今年は違うと思ったのだが、こちらの勘違いだったか・・・。そう思ってみてみると、かなりの個体が被害を受けている。一枚の葉には幼虫が数匹は入っている様子。開けてみると、幼虫たちは頭をもたげて実に元気だ。



・昼食後、七曲、前山林道に抜けて、一気に標高の高いところへ。標高別試験地で立ち寄りつつ、一気に標高の高いところへ。1100mを抜けるとあと少しというところで残雪が・・・。車の向きを変えようとしたところ、思ったよりも雪の下が穴になっていて、いきなり車がはまってしまう。3箇所は乾いているのになぜ?と焦っていたら、単に走行モードがあっていないだけで、適切な位置にセットしたらあっさり抜けられた。ちゃんと操作を覚えていないと・・・。



・湿地林を訪れた後、西の沢から再生林へ。焼松峠試験地へ久しぶりに行く。掲載されたばかりの論文片手に説明。どうでもいいけど、遠くから見ると、タラノキの畑に見える。近くからみると、結構多様な広葉樹が更新している。ウダイカンバ、イタヤカエデ、シナノキ、ヤチダモといったところか・・・。こいつらがうまく成林してくれればいいのだが、問題は”シカ”か・・・。

ボトルネック考究

2007-06-12 | 研究ノート
・朝5時ごろに突然くしゃみが止まらなくなる。やはりイネ科雑草が繁殖にせいを出しているらしく、花粉症のせいで眠れなくなってしまう。なぜか、ソファーにいると症状が改善されるような気がするので、しばし、変な体勢のまま仮眠。この影響で、ずっと頭がぼーとしている。ううむ、一向に調子がでない。

・トドマツ原稿について練さんと打ち合わせたと思ったら、再び、電話が・・・。今度はボトルネックの話。アカエゾマツ原稿でも活用しているボトルネックテストについて、いざ説明しようとすると、自分がきちんと理解できていないことに気がついた。気になったので、再びプログラムをダウンロードして、アカエゾマツも再びボトルネックテストをやってみる。以前はプログラム・バグのせいで3digitsのデータフォーマットではうまく動かなかったらしいのだが、現在のバージョンではとりあえずまともに動いている模様。

・パソコンが頑張ってくれている間、Conservation Geneticsなどの教科書も引っ張り出し、今一度、ボトルネック自体の理解に努める。この本ではゾウアザラシなどかなり極端に個体数が減少した例が多いが、動物だとイメージしやすい。さらに、原著論文も読み直す。しっかりと目を通しておかないと、足元をすくわれる可能性がある。ヒノキのアサインメントテストの場合には、全く違う結果のままに考察を進めていて、危ないところだったし・・・。

・今ひとつ調子が出ないまま、アカエゾマツ原稿の改訂をのろのろと、しかし大胆に進める。論文の目的と内容をかなり改訂したので、もう一度、ノートに書き出して、流れているかどうかの論理構成をチェック。やはり、おかしな展開になっているところがある。もうしばらく、関連論文の読解と改訂作業の同時作業が必要のようだ。

岩魚沢倒木の生残調査

2007-06-11 | フィールドから
・久しぶりに高橋さんと2人で岩魚沢の倒木上実生の生存調査。去年までは週2回くらいのペースで来ていたのだが・・・。それにしても、エゾハルゼミであろうか、実ににぎやかである。本日は、既に親子解析をしているトドマツに加えて、既にサンプルを取り、ラベルをつけているエゾマツ実生の生存もあわせて調査する。積雪前の11月に生存を調べていたのだが、積雪-雪解けの期間にどれだけ消失しているかが今回の興味の対象である。



・午前中はすいすいと進み、快調なペース。存外、一冬越えたことで死亡したものが少ないのに驚く。もう少し雪腐れ病で消失するかと思ったのだが、それらしい状態の実生はあまり見当たらない。むしろ、樹皮が滑り落ちることによって、実生が一緒に滑落して消失するのが多い。どちらかというと、冬よりも夏の乾燥が問題になりそうだ、ということで高橋さんとお話する。



・午後からは実生数が少ない倒木の調査にかかる。これが楽かとおもいきや、実は倒木を探すのからして大変。実生が多い倒木は何となく記憶が残っているのだが、実生が1本しか乗っていないような倒木だと、そもそもの印象が薄い。岩魚沢の場合にはササ丈もかなり高い上に大型草本もかなり繁茂している。結局、2本の実生だけはどうしても発見できず・・・。もう一度、倒木IDなどの確認が必要である。4時過ぎまでかかってようやく終了。



・クマイザサの開花が認められる。同所的に紫色と黄色のタイプが混在している。クローンが違うのか!?不思議!と、さらに鳥の巣と卵も発見。写真だけ撮影させてもらって、そっとしておく。



・帰り道に2人でQooを飲む。今日は、いい汗かいた。この一杯はビールよりもうまい!

補助なし自転車

2007-06-10 | その他あれこれ
・小学校にKチームを迎えての練習試合。ホームで練習試合をするのは2回目ということもあり、準備もスムーズ。試合結果はといえば、本試合、ミニゲームともに危なげない勝利。しかし、子供が口で言うほど楽勝ではなく、押されている時間帯もあった。練習試合ということで、メンバーも入れ替えたりといった事情もあるんだろうが、どうも相手に合わせて試合をしてしまう癖が抜けないようで・・・。

・小さな赤い自転車の補助輪をついに外した。今までも補助輪が外れかかっていて、そんなに効いていないように見えたんだが、補助輪ありと補助輪なしでは世界が全く違うらしい。走っていないと倒れてしまうという恐怖感で、あれほど好きだった自転車が微妙な対象になっているみたい。いつかはこの壁を越えないといけないんだけど、まだ早かったか・・・。



・お、昨日行ったCafeのことを書いておかねばなるまい。駅前再開発に伴い、Furano Cafeなるこじゃれた店がオープンしておる。ということで、早速、試しに入店したのだが、ラテ(アイスラテもよい)も美味しく、また、サンドイッチもなかなかのものである。また、ソフトクリームも甘すぎず、これまた好きな味。富良野にはカフェがなかなか根付かず、いつまで持つのか心配だが、少なくとも現在はそれなりにお客も入っていた。またいつか、気分転換に行くとしよう・・・。


体力測定

2007-06-09 | その他あれこれ
・今日はスポーツセンターで子供達の体力測定。この地域の7少年団から130名ほどの参加。われらがミニバスケットは17名参加で、当方も測定手伝い。8時半から準備したんだが、段取りがよかったせいか、すいすいと進む。少年団は、われらがミニバスケットのほか、野球、柔道、バドミントン、剣道、スキーなど多様である。

・測定内容は、5分間走、立ち幅とび、上体起こし、腕立て仰臥、時間往復走などである。チームごとに分かれて、どんどん測定していく。当方は5分間走の担当で、ゼッケンをつけた2人の子供が、5分間で何周したか(何メートル走ったか)を記録する。見ていると、1000mというのが一つの基準になりそうで、なかなかその壁が越えられない。

・われらがバスケットチームはなかなかの好成績で、1100mを超える選手もいた。男子に全くひけをとらない、というか、むしろ男子が頑張らないと・・・。最近は、運動を見るばかりで、自分は運動不足のままである。それでもお腹が減るのだから不思議だ。「どうしてお腹が減るのかな?」の童謡は、本当にうまいところを突いているね。