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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

次なるステップ

2007-06-08 | 研究ノート
・久保さん、練さんのコメントを受けて、トドマツ原稿の修正にかかる。さすがに、考察以外はもはや”修正なし”状態になっている。モデル節の削除の意見は、全員一致で可決。問題は、モデル推定値と親子判定推定値の比較に関する部分であるが、結局、折衷案のようなものをひねり出す。WinShellで改訂作業を行い、アップロード&メール連絡。しかし、こうしてようやく辿り着いたコンセンサスが、次なるステップで崩される危険もあるわけだけど・・・。

・巷では社会保険庁の年金問題がヒートアップしている。当方も、相当に面倒な職歴を保有しているので、なにやら心配になってきた。最初、社会保険庁のHPから記録を調べようとしたら、個人の認証が必要で、そのためにはかなり面倒な登録作業が必要そうな感じだったのだが(しかも、その認証を受けるには、新たなプログラムのインストールまで必要?)、久保さんブログに書かれていたHPから入ると、時間はかかるが、あまり面倒な手続きはいらない。ということで、必要事項を記入し、申請。二週間ぐらい待つ必要がありそうだが、果たして・・・。

・所用を済ませて戻ると、既に、久保さん⇔練さん往復書簡が完了している。ほぼコンセンサスを得ることができたようなので、なぜかLaTex→ワード作業に取り掛かる。せっかくLaTexで美しく生成されたPDFをコピー&ペーストすると、ワードの魔力に負けておかしな書式になってしまう。どうにも変なところで切れてしまうので、ひたすら不要なスペースを消す作業。数式まわりは当然おかしなことになるのだが、恐れていたほどには崩れないことも分かり、必要に応じて”数式エディター”を使えばよいことが判明。こんなところで、ヤチダモ論文で苦労した島谷さんとの共同作業での経験が役に立つとは!

・なんとかワード化も完了し、次なるステップに進むことに成功。Authors informationの文章を考えないといけないんだが・・・。ちなみに、ヤチダモ論文の時のAuthors informationはというと、

S. Goto is interested in genetic management of natural and breeding populations of forest trees. K. Shimatani is concerned by modeling and estimating pollen and seed dispersal. H. Yoshimaru studied the population genetics of forest trees. Y. Takahashi has interests in biological ecology and sex expressions of forest trees.

となっている。このままでもいいような気もするけど、最近は興味の中心がだいぶ変化しているんだよね。まあ、もうちょっと考えるか・・・。 

林床の花

2007-06-07 | フィールドから
・昨日電話を頂いたKさんを訪ねて、出勤前、通園前にホテルへ。10年ぶりだったが、全然変わっていなくてびっくり。向こうからはどのように見えたのであろうか・・・。寮で一緒だったときの話など、懐かしすぎる。

・今日は林内案内。団体と個人のスケジュールが複雑に交錯し、なかなか大変・・・かと思ったら案外スムーズにいった。樹木園では雨の中、マニアックな説明に付き合っていただく。概して年配の方は知識欲が旺盛で、とても熱心に聴いていただく。

・午後からは全員で一緒に行動。自然観察路を2km半ほど散策。木漏れ日が差してくると風景は一変し、とてもいい感じである。皆さんがナラやカバやカツラなど、生えている木を”いい木だ”と感動しているのをみて、自分がどんなに恵まれている環境に居るのか確認する。梶先生に、マタタビとミヤママタタビの区別の仕方を教わる。うっと、今までマタタビもミヤママタタビも、全て「ミヤママタタビ」として学生に教えていたような気がする。それにしても、なんで(howとwhat)白くなるのか不思議な蔓である。

・林床には草本が可憐な花をつけている。なぜか、ちらちらとした白い、控えめな花が多い。



 こちらはズダヤクシュ。



 今度はマイヅルソウ。花がついていると、必ずのように、「これなんですか?」と聞かれるそうになるので、知らない花が咲いている時には、逃げるように立ち去る(いい加減に覚えろって話も・・・)。突然、ゾウムシを二匹発見。と思ったら、突然、ミヤマクワガタの雄が出現。北海道では虫の発生も急ピッチである。 


懐かしい電話

2007-06-06 | その他あれこれ
・どうにも体調が戻らない。のどの奥がむずがゆい感じが続いている(咳き込むととまらない)。この時期は”花粉がらみ”でありとあらゆるところが不調で、何がおかしいのか、よく分からないというひどい状態だ。と言っていても仕方ないので、関連論文読みなど。トドマツ原稿が”待て”の状態になってしまったので、久しぶりにアカエゾ関連の文献などをあさる。カエルのLandscape geneticsの論文(Funk et al. 2005 Mol Ecol) はなかなか面白い。尾根が遺伝的交流のバリアーになっているという結果。凹凸が逆なのだが、東京のゼミで拝聴したトンボの研究にも役立ちそうである。

・久しぶりに原稿を読み返すと、必ずしも、論理展開の流れが良くないことに気がつく。イントロ、考察ともに、まだまだ改良が必要である。とりあえず、Landscape Genetics関連の論文(何故かすべてMolecular Ecology)をささっと読む。ふうむ、2003年の論文はそれなりに使えそうである。草本(Elymus athericus)の場合は、特に物理的な障壁がなくても、ハビタットの違いでわずか80m程度の距離でも分化が進む例がある・・・と。

・夕食の終わりがけに1本の電話。子供が出た後に代わってみると、なんと元職場の大先輩であった。嫁さんの元上司でもあり、二人とも知っている旧友(?)である。何とも懐かしいのだが、聞けば奥さんと旅行で市内のホテルに泊まっているとのこと。明日の朝、顔を見にいくことにする。10年以上ぶりなので、お互いに変わっているんだろうなあ・・・。


終日会議

2007-06-05 | その他あれこれ
・朝一番に、久保さんよりアップロードされたトドマツ論文についての今後の作業予定と改訂方針をメール返信。送信後は、ひたすら会議。会議終了した後、午後も5時前まで部屋の中での室内作業。作業はまだ続いていたが、お客さんを送りがてら就業時間終了少し前に職場を出て、そのまま帰宅。いい天気だったが、一日、部屋の中で終わってしまった。来週の3日間は外の予定だ。今度こそ、双眼鏡を忘れずに持っていって、トドマツとアカエゾマツの開花状況を忘れずにチェックしないと・・。

お疲れモード

2007-06-03 | 研究ノート
・ううむ、東京出張、バスケ、休出と続いた疲れが抜けていない。大体、花粉症の季節は何故かのどをやられてしまって、体調ぼろぼろである。昨晩は食後にほとんどそのままダウンしてしまった。本日より対応続きであるが、どうやら水曜日は時間ができそう。コレは嬉しい。今週に時間を作って、とにかく書きかけの原稿を何とかしたいところだ。

・ダウンしている間に、久保さんから質問・コメントメールが届いていた。ということで、まずはそれらへの回答を・・・。やはり、ランダム効果の部分は勘違いしていたということなので、これは大きく削るということになる。そのほか、いくつか検討しないといけない事項がありそう。メール送信後、しばらくあちこちへ連絡調整。ふと時間ができたので、北海道林木育種50周年の公開討論会でしゃべった内容を原稿に起こす作業。このくらいの執筆はいつでもできそうだけど、こういうのを先に残しておくとろくなことがないので、さっさと作成して完了してしまうのが”正しい”。自分のスライドを見ながら、いきなり文章作成して、何となく完成

・午後から来客対応。久しぶりに樹木園に行く。仕事が早めに完了したので、樹木園を軽く案内。ブナ産地別試験地はこんもりとした森になっていた。ヤチダモもうっそうと生い茂り、ぐんぐん成長している。こいつは、期待できそう。

バスガイド

2007-06-03 | フィールドから
・休出。市民公開セミナー。第13回を数えるわけだが、今日は今までにないくらいいい天気。植樹した後、まだ少しだけ雪が残る経才鶴山頂にて昼食。大雪山系が見事に見える。



・神社山の自然観察路へ。




・あずまやからの眺望。こちらは芦別岳方面。農地の丘陵地帯がなかなか・・・。



・余りのいい天気で日射病になりそうなくらい。樹冠に日が差し込むとなんともいい感じ。DBH130cmのミズナラとか、マカバとか、センとか見ごたえのある樹木がたくさんあって、散策にはなかなか楽しい。


R35

2007-06-02 | Weblog
・早起き。6時半に学校集合した後、9台の車に分乗していざ岩見沢へ。それにしても、みんな速いのでついていくのが大変。おかげで開場予定時刻よりも到着してしまった。初のIチームとの対戦。背は大きいし練習での動きは鋭そう・・・、これは厳しいかと思いきや、意外にこちらが押している?。結局、終始リードを保ち、危なげなく快勝。ミニゲームでも試合に慣れていない子達の動きがかわいい。こちらも接戦ながら勝利。強くなったものである。

・試合終了後、お弁当を会場で食べて、それぞれに帰還。途中、早起きと食後で眠くなりそうになったので、CDを最近購入した”R35”に変える。これは現35歳世代で流行った曲を集めたオムニバス盤である。夏の日の1993とか、Womanとか、懐かしすぎる!これらが流行っていたころには、とある民間会社で営業していたわけだが、同期と週に2,3度はカラオケに行っていたのを思い出す。熱唱すると、眠気もすっきり。

・帰ってくると、水生昆虫を取りにいくことになる。ホーマックにて網を購入し、空知川の川原へと行く。石をひっくり返すも、期待しているような水生昆虫は見当たらず・・・。しかし、青緑色と赤色に輝く2匹のゴミムシ(?)の仲間を見つけて、満足である。

出張効率

2007-06-01 | 研究ノート
・31日は、会議、論文打ち合わせ、講義、有志ゼミ、という慌しいスケジュールをなんとかこなす。効率的な出張ともいえるか・・・。今回、同じ大学内で今まで、あまり接したことがない人たちと意見交換できたのは面白かった。ゼミでは、雄の羽の色と繁殖型が対応しているというトンボについての話を拝聴。集団遺伝が必要になるかということだったけど、それに手を出すと、せっかくの材料の面白さが消えてしまうような危惧も・・・。それにしても、普段、動かない植物を対象としているだけに、動く対象って楽しそう・・・。

・さて、トドマツ論文の改訂作業に再び取り掛かる。ついに、引用文献は全て\citepと\citeで処理してしまうことに。そういうテクニカルな部分はともかく、30日の打ち合わせをもとに、大きく順番を入れ替えたり、論文全体の方向性を固めた。これで流れはよくなった、と思う(のだけど・・・)。図表も整理し、図の番号なども入れ替えたりする。結局、12個のファイルをアップロードさせてもらってから、久保さん、練さんに連絡。そろそろゴールを目指して次なるステップへ移行したいところだ。

・富良野に無事帰還したと思ったら、バスケットのお仕事が目白押し。あれこれと連絡調整など、試合が立て続けにあるので、手続きなどを忘れないようにしないと・・・。明日は岩見沢まで練習試合に行くのだが、またもや朝が早い。休みの方が忙しかったするような・・・。