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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

アカエゾマツ調査地めぐり

2007-06-14 | 研究ノート
・北海道大学の飯島くんと高橋さんの3人でアカエゾマツ調査地の下見に行く。飯島くんがなかなか来ないなと思っていたら、セミナーハウスから電話が・・・。そ、そういえば、9時に麓郷集合と自分で連絡していたのを完全に失念していた。昨日の案内とごちゃごちゃになっていたのだけれど、この失敗は情けない・・・。慌てて麓郷へ向かい、9時40分到着。

・まずは、13林班の湿地林へ。この湿地林は脈絡なく、突然現れる感じがする。ボトルネックも有意だし、他とは遺伝的組成も異なる。湿地林と言っても、この場所は、かなり乾燥が進んでいるような感じである。ロガーの設置方法、サンプリング方法などを現地にて検討。やはり現場ではイメージが湧きやすい。

・1100mまで一気にのぼり、大麓山山頂付近(1300m付近)へ。もはや登山道は雪もほとんどなく、問題なく登頂できそうである。頂上まであと一歩というところだが、今日のところは、アカエゾマツ矮生個体が出てきたところで針葉の感じを確認して戻る。以前から感じていたとおり、葉密度、葉の形態はかなり違うことが実感できて、手ごたえありと。

・850m付近のアカエゾマツ集団を見た後、前山湿地林にて再びサンプリング方法などを検討し、最後にいつもの27林班のアカエゾマツ低山帯を見る。27林班ではシュートの伸び、葉寿命などが明らかに異なる感じ。葉寿命という指標は初めてちゃんと知ったのだが、かなり使えそうな指標である。アカエゾマツは基本的には葉痕がきちんと残っているので数えやすいようだ。

・山部に戻り、検討したことを復習。器具や他に必要なものなども検討する。デシケータは購入した方がよさそう。そうそう、航空写真で個体群サイズが分かるかどうかを調べてみないといけないが、尾張さん情報によれば樹冠に達しているものは大丈夫そうである。うむ、本日の下見で、少しずつ具体化しつつあるな。来週に必要な器具関連の注文は済ませてしまおう。