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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

上海から日本へ

2006-10-27 | フィールドから
・長かった中国出張もついに終わり.上海から成田へ.このごろになると,飛行機にもすっかり慣れ,淡々と出国手続きやら搭乗手続きやらを済ませる.この国を語るにはあまりに短く,訪れた場所も限られているが(それでも結構移動した・・・),現時点での自分なりの感想をまとめてみたい.

・中国の経済成長について
 TVなどでは何度となく伝えられているが,実際に中国に行ってみても,肌で感じられるほどの勢いを感じる.その一方で,様々な弊害も生じているようである.例えば,環境汚染の深刻さ,また都市部と農村部の格差拡大による人々の気持ちの荒廃が心配になった.また,以前はメイヨーの国といわれた中国のサービスもだいぶ向上したとパンフレットにかかれていたが,やっぱり色んなトラブルはつき物で,サービス的にはまだまだ発展途上だ.

・言葉について
 想像以上に英語が通じないというのは,はっきり言って見込みが甘かった.これまで,なんとかコミュニケーションできるだろうとタカをくくっていたのだが,やはりそれなりに中国語の単語や簡単なフレーズぐらいは覚えていないと何もできない.訪問する国の言葉を覚えるというのは,海外旅行では鉄則だろうが,今回はサボりすぎだと反省.

・食について
 中華料理と一口に言っても,広州,海南島,武夷山,南京とそれぞれに地方色があり,まるで飽きなかった.広州と海南島はかなり甘めでシーフードが美味しく,南京,武夷山はちょっと辛くてこれまた美味である.ただし,個人的には香草パクチーがやはり苦手で,分からずに噛んでしまうと後悔するほど(ただし,それほど頻度は高くなかった).とにかく,中国の人たちは食事が好きで,骨付きの肉,かに,エビ,魚など”食べにくいが美味しい”ところには目がない.

・人について
 以前のブログにも書いたが,中国の人たちの友達に対する寛容さ,度量の広さはとても心に残った.どこの国でも色んな人がいて,たまたま会った人の印象でその国の印象は違ってしまうわけで,今回もその一例にすぎないのかもしれないが,愉快な仲間が増えたことはやっぱり嬉しい.あの度量の深さはどこに根ざしているのだろか,やはり歴史のなせる技なのだろうか・・・.

・さて,成田に到着して入国審査が終わると,あっという間に日本である.中国について様々な感想を持ったわけだが,一番の収穫は,この国に今まで以上に興味を持てたことだろう.歴史のこと,政治のこと,言葉のこと,この大きな隣国について,これからはもっともっと注目していきたいと思う.