・申請書の作成に午前中かかりきりになる.内容を変更するために,コピーしては貼り付けるだけなんだが,ワードの罫線はどうしてこう言うことを聞かないのか・・・.今回は関係ないけど,論文作成の時には,いつも”ページごと削除”というのができずに苦しんでいる.何とも情けない限りで,コンピュータに操られているとしか言い様がない.
・先日読んだRobledo-Arnuncio and Gil (2005)の論文の中で,「指数べき分布を使って花粉散布曲線を観察値にフィットさせる」というのがあるんだが,そもそも指数べき分布ってどんな感じだろうと思って,Rを使っての作図に取り組む.明らかにこんなことをやっている場合ではないのだが,忙しいときに限ってこんなことにはまってしまうわけで・・・.
・さて,指数べき分布は,a,bなどの2つのパラメータで決まる減少曲線である.Robledo-Arnuncioの論文にも式が書いてあるが,見慣れないΓ(ガンマと読む)という関数が出てくるのでエクセルでは手に負えない(・・・と思っていたら,Sさんは強引にΓ関数の値を算出する技を編み出している,すごい).
・指数べき分布は,aとbの値によって,距離に対するスケールと形が異なるので,自由度が高く,「花粉散布や種子散布曲線の推定ではまず試みたまえ!」とClarkさんも述べている.平均値は,a×Γ(3/b)/Γ(2/b)で計算できるのだが,Rの場合,gamma()であっさりと計算してくれるので,式を書くのも楽だ,と分かる.
例えば,
a <- 20
b <- 0.7
exppower <- function(x) b/(2*pi*a^2*gamma(2/b))*exp(-(x/a)^b)
curve(exppower, 1, 1000, col="purple")
とでもすれば,a=20,b=0.7の時の指数べき分布曲線が紫色で描けるし,
avg.ab <- a*gamma(3/b)/(gamma(2/b))
print(a)
print(b)
print(avg.ab)
で平均値も求められる(もっとエクセレントな方法があるんだろうけど).
aを動かしてみると,こんな感じである.b=0.7に固定して,赤はa=10, 緑はa=20, 紫はa=30となっている.

今度はbを動かしてみる.a=20で固定.b=0.5が赤,b=0.7が緑,b=0.9が紫.

・Robledo-Arnuncioの論文で載っていたa=24.08,b=0.67を代入して平均花粉散布距離を計算させると137.6である.たしか,こんな値だったわい,うまくできた・・・と思って論文を読み返すと,平均135.5mになっている.なぜであろうか・・・.小数点以下の問題かもしれないが妙に気になる.直接,本人にメールしてみるか,と思ったり・・・.
・ここまではいいのだが,最尤法で観察値にフィットさせるようにaとbを最適化させるのには,尤度方程式の理解が必要.未だに尤度という概念そのものが苦手である.まあとにかく,自分でやると勉強になるので,少しずつ進めることにする.
・先日読んだRobledo-Arnuncio and Gil (2005)の論文の中で,「指数べき分布を使って花粉散布曲線を観察値にフィットさせる」というのがあるんだが,そもそも指数べき分布ってどんな感じだろうと思って,Rを使っての作図に取り組む.明らかにこんなことをやっている場合ではないのだが,忙しいときに限ってこんなことにはまってしまうわけで・・・.
・さて,指数べき分布は,a,bなどの2つのパラメータで決まる減少曲線である.Robledo-Arnuncioの論文にも式が書いてあるが,見慣れないΓ(ガンマと読む)という関数が出てくるのでエクセルでは手に負えない(・・・と思っていたら,Sさんは強引にΓ関数の値を算出する技を編み出している,すごい).
・指数べき分布は,aとbの値によって,距離に対するスケールと形が異なるので,自由度が高く,「花粉散布や種子散布曲線の推定ではまず試みたまえ!」とClarkさんも述べている.平均値は,a×Γ(3/b)/Γ(2/b)で計算できるのだが,Rの場合,gamma()であっさりと計算してくれるので,式を書くのも楽だ,と分かる.
例えば,
a <- 20
b <- 0.7
exppower <- function(x) b/(2*pi*a^2*gamma(2/b))*exp(-(x/a)^b)
curve(exppower, 1, 1000, col="purple")
とでもすれば,a=20,b=0.7の時の指数べき分布曲線が紫色で描けるし,
avg.ab <- a*gamma(3/b)/(gamma(2/b))
print(a)
print(b)
print(avg.ab)
で平均値も求められる(もっとエクセレントな方法があるんだろうけど).
aを動かしてみると,こんな感じである.b=0.7に固定して,赤はa=10, 緑はa=20, 紫はa=30となっている.

今度はbを動かしてみる.a=20で固定.b=0.5が赤,b=0.7が緑,b=0.9が紫.

・Robledo-Arnuncioの論文で載っていたa=24.08,b=0.67を代入して平均花粉散布距離を計算させると137.6である.たしか,こんな値だったわい,うまくできた・・・と思って論文を読み返すと,平均135.5mになっている.なぜであろうか・・・.小数点以下の問題かもしれないが妙に気になる.直接,本人にメールしてみるか,と思ったり・・・.
・ここまではいいのだが,最尤法で観察値にフィットさせるようにaとbを最適化させるのには,尤度方程式の理解が必要.未だに尤度という概念そのものが苦手である.まあとにかく,自分でやると勉強になるので,少しずつ進めることにする.