一生

人生観と死生観

言葉を紡ぐ人たち

2009-06-26 16:28:14 | 哲学
6月26日 晴れ後薄曇
 新聞記者や文士のように言葉を紡ぐ人たちは自分の言葉を練り上げる努力を重ねて過ごすのだから、大変だろうと察する。前に太宰治のことを書いたが、彼の文は死後50年を経てもなお光を放っているほど素晴らしい。しかしそれは結局彼の精神を蝕み、女と酒におぼれる生活をどうすることもできなかった。新聞記者は実社会との接点があるから、文士の場合のような危うさは少ない。しかし考えてみると間違ったことを言って世の人を惑わすことになる危険はあり、ヒヤッとすることがあるのではないか。今回のインフルエンザの発生報道は過熱して、かなりの間違いもあったと思うが、点検の必要が大いにありそうである。予防接種が効くという誤解はマスコミも責任が大きいと思うが、なかなか改まらない。