一生

人生観と死生観

蛙の歌は

2009-06-21 18:02:30 | 哲学
6月21日 雨
 暗い一日だが梅雨模様はこの季節のこととてやむを得ない。家内はドライブで草野心平記念館を見てきた。蛙の詩人で有名だが、破目をはずしたところに可愛げがあり、いろんな人に愛されたらしい。出身地の村人は大変尊敬しており、別荘まで作ってあげたよし。その死後は記念館として活用しており、村外の人も訪ねて楽しむという。幸せな生涯だったということになる。
 私はどうだ。大したこともせず、晩年に至る。村人で尊敬してくれる絵描きさんがいるが、新潟市に合併してしまった今では、「村の有名人」は勿論どこにいるか目を凝らしても見えないだろう。しかしそれでよい。肩肘はって生きることはない。やせ蛙雨に歌えば楽しからずや。