一生

人生観と死生観

インフル専門家はしっかりせよ

2009-06-04 15:05:30 | 哲学
6月4日 曇り一時小雨のち晴れ
 今回のインフルエンザの流行が一休み状態とはひと先ず安心。休みの間につぎのことを考えることが大事だ。専門家がしっかりしてくれることを望むがどうもマスコミに露出される専門家と言う人たちは頼りなく見えて仕方がない。勿論今の感染症研究の限界とか、社会的条件の不備などが医者たちを困らせている事情は分からぬでもない。しかし素人でさえ分かっていることあるいは疑問としていることを、専門家が的確に答えていないもどかしさがあるのだ。アメリカでワクチンを作るから日本でも真似する。馬鹿馬鹿しいもほどがある。日本でインフルエンザ・ワクチンに感染予防の効果がないことが立証されて随分経つ。前橋医師会の仕事だった。
厚生省はこれを受けてこのワクチンを任意に格下げしたはずだ。ただこのワクチンに重症化予防の効果はあるという理屈をつけて(基礎データは素人にも分かるほど頼りないものだ)延命し、老人施設などにほとんど事実上の強制を行ったが、効果の検証はまったくやっていないに等しい(日本人の不徹底の悪い癖だ)。当事者の多くはあまり効果があったとは思っていない。
 次のことは一寸考えるだけでもおかしいことだ。タミフルを使えば病状は軽症化できるので、それらを大々的に使うことに決めたことと、ワクチン投与はダブっているではないか。軽症化のためにはダブっても何でもいいからとにかくやって見るという姿勢らしい。ワクチンは副作用があり、タミフルも副作用が報告される。副作用のあるものを何でもいいからやるというのは愚かだ。どちらかにして欲しい。医者は効果がはっきりしてるタミフルを奨める。専門家は厚生労働省と製薬会社の顔を見るからワクチンを捨てられない。国民のためを思ったらどちらがよいか、はっきりしてもらいたい。