一生

人生観と死生観

遠くを見る人

2009-06-10 20:49:05 | 哲学
6月10日 曇り
 近いところしか見ないで物事を処理するーこれがふだんの私たちのやり口である。このことの結果がどんな影響をもたらすか、それは分からないがとにかくやって見るほかない、こうして私たちは実行し、そして失敗し、後悔もするであろう。しかしそれはすべて良い経験と思う人は、次の機会に誤ることはないであろう。まあ、1回くらいで分からず何回か失敗して初めて気がつくということもあるであろう。そして遂に遠くを見るということを学ぶのだ。遠くを見ることを学んだ人はあまりこせついて怒らない人である。近くを見て判断し、怒る人は勇ましく見えるのだが、本当の知恵に恵まれた人とはいえないだろう。日本の政治や社会の現象を見ていると、本当に必要なことに怒っている人は少ない。つまらぬことに腹を立てても仕方がない。度胸が必要なのだ。