こうちゃん通信

鹿児島の不動産・日々の出来事やつぶやきをつれつ゛れに~

鉛筆

2010年09月16日 07時40分38秒 | 雑感
いまから、45年ほど前、日本の鉛筆メーカーは、危急存亡の危機に見舞われていた。

原因は、ボールペンの登場。この、安くて長持ちする筆記用具は、いずれ鉛筆を

駆逐するのではないか、と誰もが予想していた。

メーカーの中には、鉛筆を見捨てて、いち早くボールペンやほかの文房具に転進す

るところもあったが、この鉛筆の危機を救ったのが、あの社会党委員長・浅沼稲次郎

刺殺事件だった。

浅沼委員長は、講演中、右翼少年の山口ニ矢(おとや)に短刀で刺されて死亡した

が、この事件をきっかけに、子供に危険な小刀を持たせないという運動が、全国の主

婦や学校で広まった。

それまで、小刀は鉛筆を削るための必需品。その小刀がダメとなれば、いよいよ

鉛筆の需要が減るところだったが、この小刀排斥運動が鉛筆にとっては、

かえって幸いした。

というのも、一連の動きを見ていた大手電機メーカーが、電動鉛筆削り器の量産に

乗り出し、瞬く間に、家庭や学校に普及したからだ。

電動鉛筆削り器は、あっという間に鉛筆を削ってしまう。それも、小刀で丁寧に

削るより、余分に鉛筆を削ってしまう。

かくして、鉛筆需要は、予想したほど落ち込まずにすんだ。つまり、鉛筆が延命で

きたのは、その書き味が見なおされたというより、削り過ぎのおかげというわけだ。

まあ、そのおかげで小刀を使えない子供が激増したというのも事実だが…


              今日の花  おりづるらん

             

             花言葉  子孫繁栄


☆  今 日 の 一 言  ☆

「ただいるだけで」

あなたがそこにただいるだけで

その場の空気が明るくなる

あなたがそこにただいるだけで

みんなの心がやすらぐ

そんなあなたに私もなりたい

                          相田 みつを
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