なんとなく納得できるような話でも、
整理整頓して冷静に考えると納得できない話ってありますよね。
たとえば・・郊外の一戸建てを借りている賃借人から連絡があり・・
離婚する事になった・・夫は出て行く・・
妻と子供は住み続けたいので、契約名義を書き換えてほしい・・なんてケースは珍しくありません。
田舎の不動産屋なら、『あ、そうですか。わかりました。』って対応もありえますが、
冷静に考えると、そうもいかないんですよ。
そもそも夫が借主なら、入居審査の際に、夫の勤務先、夫の年収、夫の連帯保証人
・等その人物の審査をして、『この人なら貸しても大丈夫!』という結論に至り、契約をしたわけです。
しかし、その人物が離婚だかなんだかで退去するから、
残った家族(妻)の名義に書き換えるってのは、
貸主も仲介会社も管理会社も納得できない話なんですよ。
それなら・・夫との契約は解約する・・残る家族が住み続けたいなら、
新たな世帯主(離婚予定の妻)が賃貸の入居申込みをして・
・勤務先や年収、新たな連帯保証人等の入居審査をして
クリアしたら・・敷金や礼金、仲介手数料等の契約金を払い、
新たな賃貸契約を締結するってのが筋道です。
新しい世帯主が無職だったり低収入で賃料を払うとこが困難な状態なら、
審査で否決されるケースもありますよ。
払えない人と契約するわけがありません。そうなれば、新たな契約は成立しませんので、
夫の名義の賃貸契約を解約したら同居人も退去しなければなりません。
1人でも住み続ければ、夫が物件を引き渡さなかった事になり、夫は同居人が1人残らず
退去するまで、賃料もしくは引渡し遅延の損害金を払わなければなりません。
夫は、『俺は退去したので関係ない!』とはいえないのです。
このようなケースで、『借主名義の書き換え』なんて方法で、
かんたんに契約をしてしまうと高確率で賃料の滞納が発生します。
収入が高い人との契約を解約して、無収入の専業主婦や低収入の
パートタイマーの女性に名義を書き換えたら、滞納しないほうが不自然です。
ま、大きい不動産会社なら、そのへんは説明するまでもないんですが、
地場のジィさんバァさんの不動産屋の中には、深く考えず、
名義書き換えに応じてしまう会社が少なくありません。
貸主の承諾は得るとは思いますが、貸主が承諾したとしても、
『不動産屋さんが責任をもつならOK』って意味の承諾だったりします。
地場の不動産屋と大家さんの会話なんて、そんなかんじですよ。
滞納や退去でゴタゴタしたら不動産屋の責任で解決する事になります。ご用心。
今日の花 ネフロレビス
花ことば 魅惑
☆ 今 日 の 一 言 ☆
後悔はあきらめたときに始まる
夢に向かってチャレンジしている
かぎり後悔はない
鹿児島の賃貸・売買情報ならほほえみネット不動産㈱