信号機の色は「赤、黄、青」。幼い子供でも知っている通り、「青」は進め、
「黄色」は注意、そして「赤」は止まれをあらわす。
歩行者用の信号は2色だけだが、どちらにしても、これらの色分けは世界共通の色だ。
なぜ「赤」が「止まれ」の色になったのだろう?
実はこの色の決定には明確な理由があった。
人間の目は、網膜上にしっかりと像を結ぶために、水晶体を膨張させたり収縮させて
調節する。カメラのピントあわせ機能と同様だ。
「赤い色」は光の屈折率が小さいために、網膜よりも後ろに像を結んでしまう。
ピント機能を備えた水晶体は、緊急に凸レンズ化し網膜上に像を結ぼうと
調節を始める。そのため、赤い色は実際の場所よりも前に飛び出して見えることになる
その逆に「青い色」は光の屈折率が大きく、網膜よりも前に像を結ぶ。
水晶体は細くなり、その影響で、実際よりも引っ込んだ場所に見えてしまう。
あまりにも優秀な人間の機能がもたらす色彩の不思議な現象だ。これは色彩学で
「色収差」と呼ばれる。赤のように、実際よりも近くに見える色を「進出色(膨張色)」、
青のように遠くに見える色を「後退色(収縮色)」と呼ぶ。
信号の色を決める際には、遠くからでもハッキリと「危険であること」を
識別できるように、進出色である「赤」を採用したというわけだ。
今日の花 えのころぐさ
花ことば 遊び、愛嬌
☆ 今 日 の 一 言 ☆
好かれたいと思うより好きになること
好きになって初めて、好かれるんです
人に対しても、物に対しても同じ
とにかく好きになることが大事です
プレジデント 井野博文