朝型人間の方が夜型人間よりいいのか?】
「仕事の出来る人間は、早朝出勤して、仕事をこなす」
「朝は脳がさえているため、創造的な仕事が出来る」
ここ数年、“朝型人間のススメ”を説くビジネス書が増えている。
もちろん、世の中には「朝はからっきしダメ。午後や夜にならないとエンジンが
かからない」という夜型人間もいるだろうが、朝型人間と比べると、かなり旗色が
悪いのは否めないだろう。
仕事を離れても、夜型人間には不健康、ズボラ・・・といった負のイメージが
つきまとっている。
今、世間では「夜型人間より朝型人間の方が、仕事が出来る」という認識が、
徐々に一般化しつつある。
これは真実なのだろうか?
脳生理学者の第一人者で、元東京医科歯科大学教授の井上昌次郎氏のよると
朝型人間は、規則的、ステレオタイプ(型にはまった)で、メリハリのある状況で
高い能力を発揮。具体的には、学校や公務員、農業、軍隊などの画一的な
社会に適応しやすく、そうした社会では高い評価を受けてきたという。
しかし時代が変わって、今どきはこうした規則的な生活環境で仕事をするのは、
むずかしくなっている。
世界市場を相手にしているトレーダーや、熾烈な技術開発競争の現場では、
24時間、フレキシブルに仕事に対応できる夜型人間のほうが能力が発揮できる、
というわけだ。
事実、朝型人間と夜型人間の仕事の能力をテストしたところ、
朝型人間は、ある時間までは非常に成績がいいが、その時間をはずれると
成績が急落するのに対し、夜型人間は、あらゆる時間帯でまんべんなく好成績を
上げることがわかっている。
朝型人間と夜型人間のどちらが優秀かは、いちがいにはいえないということだろう。
成果主義の世の中では、プロセスより結果がすべて。
どちらのタイプでも結果を出しさえすれば、いいのかもしれない。
今日の花 みずひき
花ことば 慶事、祭礼
☆ 今 日 の 一 言 ☆
不向きより
前向き。
自分はできると
信じること、
あきらめないこと、
やり続けること。
(朝倉千恵子)