いつ切れてもおかしくないような細い一本の糸、やがて赤い糸となって
もう一本の赤い糸と出会い、結ばれて行きます。
二本ノ糸は強そうに見えますが、絡まったり、もつれたりすることもあります。
つまり、お互いが糸の半分ずつ持っているのです、出来るものなら
糸の横にいつも「吉」をおいて、もちつ、もたれつで、ずっと結ばれていたい。
糸の横に、{色」とか「冬」をおいてしまうと、プツンと切れてしまう。
今日の花 ささゆり
花ことば 清浄、上品
☆ 今 日 の 一 言 ☆
晴れる時もあれば、曇りの日もある、雨の日もある。
同じように私達の心の天気図はいつも変化していく。
そして心萎えるそのときこそ、生きていることの不条理、
重さをすべり落とし、また元に戻って春を待ち、
生き続けていこうとしている人生の知恵がはたらいているときなんだと、
考えることはできないでしょうか。
五木寛之