music wind 

音楽を通してたくさんの人との出会いや心のふれあいをかいてます。

作詞した曲をみんなで合奏

2006-09-22 20:10:01 | 今日の音楽セッション
デイケアの日。

7月に皆で作詞した曲もずいぶん、歌い慣れて来て”自分たちの歌”という感じでしっくりしてきた。
「この歌はええよねえ~」
など歌い終わったら、何人かのお年寄り達が感想を言っている。

今日は、その曲に色々な楽器を使いながら合奏していった。

4番まであるので、1,4番は全員で、2,3番は2つのグループに分かれて演奏していただいた。

どんな風に鳴らすか、グループ事に音を出しながら話し合って決めた。
初めは意見が出なかったが、誰かが「こんな風は?」と言いながら鳴らしていくと他のお年寄りたちも「ふむふむ」と言いながら真似ていっしょに鳴らしたりしていた。

普段、創造したりすることに経験がない方が多いので、たくさんのアイデアは出なかったが、少しずつ形になって皆が心を合わせて自分の音を奏でている姿はとてもすばらしかった。

何よりも嬉しかったのは、普段あまり参加に消極的だったじいちゃま2人が今日は最後まで意欲的だった。

私が意図的に気持ちよく参加出来るように作戦を練っていたのだ。
他の人たちが、トーンチャイムの楽器を揃って渡したのに対し、この2人はあえて違う楽器をそれぞれに渡していたのだ。

所々で効果音的に鳴らしてもらい、目立ちやすい存在にしていた。
すると、他の人たちが「あ~いいねえ」と言って注目した。
そして私も皆の前で「○○さん、とってもいいですよ!その音が一層引き立てていますよ」と言って賞賛した。

すると2人のじいちゃまたちはとても嬉しそうに益々張り切って鳴らし始めた。
デイケアの中でも障害が重く、なかなか皆の前で認められることが少ない2人にとって、このときは自分にスポットライトがあたり、あたった光を益々自分たちの内面から照らしていた。

こういう姿は他の人たちにも反映していく。
その明るくてポジティブな空気はグループ全体に拡がって、一つの音楽となっていった。


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