music wind 

音楽を通してたくさんの人との出会いや心のふれあいをかいてます。

何事も具体的に

2007-10-11 20:51:36 | 今日の音楽セッション
特養でのセッション。

文化祭に発表する合奏の練習も本格的になり、それぞれの独奏部分での演奏方法や最後の決めのポーズなどを一緒に話し合いながら決めていった。

メンバーのお年寄り達はそれぞれに、手を掲げたり、だんだん速く鳴らしたりと自分なりに考えて楽しそうに演奏していらっしゃった。

決まったところで、初めから通してやってみると動きが出て全体に引き締まっていい感じになってきた。
それぞれ、気持ちよく演奏出来たことにとても満足されていたが、その後のスタッフからのコメントにより一層、気持ちが盛り上がって表情が一変した。

それは、1人1人、グループとしての良かった点を具体的に言葉で伝えられたからだ。
「とてもよかったですよ」「上手かったです!」という総括的な言葉ではなく
「○○さんのこの部分が良かった」などと何が良かったのか素晴らしかったのかを具体的に伝えることで、自分たちの行った演奏を振り返ってそのことを確認し、それをやってよかったんだと納得すると、自分自身を認め、そこから安心感、そして自信へと繋がっていくからだ。
具体的な言葉だったからお年寄りの皆さんにストレートに伝わった。

私は以前は、人と関わるのは好きだけど相手に対して言葉で上手く気持ちを伝えたりするのが下手くそだった。小心者ということもあるけど、言葉の表現が上手くない・・・。だから「よかったねえ」「うまいねえ」など射程範囲が広い言葉を結構使っていた。
これが少しずつ改善されたのは、モンテッソーリの教育法を学んでからかなあ。
まだ宇宙人のような子供には曖昧な言葉は通用しない。
抽象概念がない子供には全て具体物で言葉も全て具体的に話しをするようにトレーニングされた。
これが、私自身にとって物凄いプラスになった。今の仕事にも全て通じているし、自分への課題へも具体的に計画するようになった。
そうしたものは全て叶ったし、曖昧にしたものはどこかで消滅していった(笑)。

時には、やんわりと「よかったよ~」と包むような表現も大事だけど、何かを目標にするときなどには絶対に具体的ではないといけないと思うのであります。