本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

メルトダウンに思う。

2011-05-13 11:29:34 | 社会
一般には原子炉の炉心が溶融して手のつけられない状態に陥ったことをメルトダウンというのだが、東電の説明は「1号機の燃料棒は全てが損壊してしまったみたいだが(!)低温は保たれているし、1号機の冷却に使用した1万トンもの海水を始めとする放射能汚染物質がどこへ行ってしまったかわからないけど(!)とりあえず心配はない(!?)」と言っているもので、この人たちはいったい何者なのかと思ってしまう。「科学者」ではなさそうだが(!)単なるアホか、香具師か、詐欺師か極悪人か・・もはや形容する言葉さえ見つからない。我々が信用出来ないのだから海外から相手にされないのも当然である。と言って政府関係者にも野党にも期待など出来ない。彼らの頭の中にあるのは一にも二にもかかる「東電の救済」であって、震災被害者のことも放射能被害者のことも二の次三の次であり、まして一般国民のことなど税金の拠出者だくらいにしか考えていないのである。昨日の中日新聞社説は東電を「一時国有化せよ」とかなり激しく政府を追求~批判していた。こういうジャーナリズムがまだこの国にも残っているということは「不幸中の幸い」である。メディアは何か事ある度に「正義の味方」面して大上段に振りかざして来るのだが、「メディアの無謬性」などという神話を今尚信奉している国民がいったいどれだけいるか。「家内工業」的システムを駆使して取材~報道を日夜個々繰返している彼らは、常軌を逸した見当外れの報道へと、いつでも「一列横並び」で突進する危険性を孕んでいる。記者クラブの第一の原則は「赤信号みんなで亘れば怖くない」なのである。戦争だって何だって「一人二人じゃ嫌だけどみんなでやるんならオッケーよ♪」である。この国の戦前はこれだった。 . . . 本文を読む

どこに何を期待出来るのか?!東電はメルトダウンを認めた。

2011-05-12 08:10:51 | 社会
沖縄は既に梅入りしているが、被災地へも今週は大雨が降るかも知れない。範囲は今北上している。余震の懸念もまだ数ヶ月は続く。輸出では日本産品は売れず、中国の某和食レストランも洋食に切換えたという。神奈川の茶畑からは出荷を控えた新茶から基準値を超えた放射能が検出された。トヨタ等国内産業の損失は大きい。大手が経営困難に陥ればその下請け~孫受けで生計を立てている企業には死活問題である。・・しかしまあ、我々に出来るのは、ボチボチと自分に出来ることを日々やって行くだけである。*深夜帰宅したら『メルトダウンを東電が認めた』というニュースが飛び交っていた。 . . . 本文を読む

牛丼戦争。

2011-05-11 16:53:07 | 社会
牛丼の老舗吉野家は通常価格で他店より並盛で百円の料金格差を付けているが、それでは競争力が無いということか、このところしばしば値引きで対抗措置をとっている。他店は吉野家が下げれば直ちに安い牛丼を更に値引きするので、値段では吉野家は常に守勢である。私は何故か最近牛丼チェーンからは遠ざかっているのだが、大都市にはあちこちに牛丼屋も他のファミリーレストランも林立しているのだけれど、これがちょっとでも鄙びた地方都市へ行くと、外食チェーンの一軒でも進出しようものなら町中大騒ぎになるというのである。過疎化の嵐は国中に吹きまくっているのである。*被災地ではガレキ処理~住宅建設は進んでいるのかいないのか、報道されるのは相も変らぬガレキの山と仮設住宅の不足である。どこの自治体でも数千戸(数万戸?)の住宅が必要なところ、建設用地が決定的に不足していて出来上がる住宅はその数パーセント以下である。まだ震災から数日後の初期段階で、私は『日本中の空地や遊休施設を総動員して仮設住宅の建設を進めろ!』とぶち上げたが、どうも地元の人たちには自分の生まれ育った故郷への愛着と拘わりが根強くあるようなのである。仕事もなく、住む所がなくても故郷を離れたくない、増して肉親の所在も不明なまま故郷を捨てるなど出来ないという人たちを『他所へ行けよ』と説得する能力は私は持ち合わせていない。 . . . 本文を読む

原発停止と一時帰宅。

2011-05-10 14:57:52 | 社会
川内村の一時帰宅が実施されテレビはその要綱を放映した。一部同行取材もあった。他の市町村と比べてこの村が人口が少なかったため実行に移し易かったということである。この国では今とんでもないことが起きている。今回54世帯が2時間だけの帰宅を許可されたが、まだ2万世帯以上が帰宅出来る日を待っているのである。条件の一つに「防護服着用」というのがあったが、これは「粉塵被害」を最小限に留め防ぐだけの話で、これを着たからと言って鉛の服ではないのだから「放射線」は遠慮なく身体を貫徹して来る。だから帰宅は2時間に制限されるのだ。家を出るとき牛を放した農家もあったが、牛はどこへ行ったのか今回見つからなかった(←後家畜は全頭に決定した。むごい話だが「生かしておいたら尚むごいし危険だ」という論もあるので、一概にこの可否を論ずることは難しい)。飼い犬と飼い猫は役所が面倒を見てくれるそうだ。 . . . 本文を読む

東電リストラ。

2011-05-09 14:30:12 | 社会
東電の役員というのは何を考えているのか、「役員報酬を半分にするから勘弁してくれ」とアドバルンを揚げておいて、それでは放射能被害を受けた人々からも一般国民からも到底許して貰えないとわかると、それではと「更なる減額を検討してみましょう」と次なるステップを持ち出すというまったくの「交渉事」そのものとして補償問題を捉えているのである。これが彼らの「土下座」の正体である。東大出身者が出世コースを歩むという彼らであるが、これまで随分いい思いをして来たのだろうから今後は180度方向転換して、一転裸一貫食うや食わずの余生を送るというのも、人生味わい深いものが感じられていいのではないか。コント55号の欽ちゃんの名言に「人生チャラだ」という言葉がある。あの世まで私財を持って逝くつもりか、財産を世襲するつもりか知らないが、「被災者の気にもなってみろ!」ということである。 . . . 本文を読む

原発テロ。

2011-05-08 20:49:57 | web・メディア
今度は「原発テロ」の心配までしろというのであるが、それは能力を超えているし、そもそも「西欧vsアラブ」の「文明の衝突」の、どちらか一方に我々が組すること自体無謀な試みだということは、私は以前から言っている。アラブ諸国民の視線の先には「テロリスト」そのものとしてのアメリカやイスラエルの軍隊が映じていることを、我々は忘れてしまってはならないのである。「文明の衝突」に和解はない。基本は力の強い方が勝つのである。現状どちらの側も勝ち切るだけの力は備えておらず、いたずらに消耗戦を繰返しているだけだが、アメリカの「軍産共同システム」にとっては、各種兵器とそれに伴った血が消費されるならそれで充分なのである。日本の戦後復興には「他国の死」が少なからず関与して来たが、いわゆる「孤立主義」を止めて以降のアメリカには、自国と世界の若者たちの血を供出して世界経済を牽引して来たという側面が拭い難く存在するのである。 . . . 本文を読む

浜岡原発。

2011-05-07 21:04:28 | web・メディア
国は東電に最大限補償させたい(というポーズをとっている?)。東電はいまだ「営利事業即ち金儲け」を続けたい腹で、補償額は最低限で抑えたい。そこへ浜岡原発である。他の原発では「浜岡のとばっちり(?)は御免だ」と言いたげである。中電の浜岡自体が東電・福島のとばっちりである。管の論拠というものは「東海地震が来たら危ない」という程度で、それはその通りだが、それを言うなら他の全ての原発も同じことであるし、福島の例を見ればわかるように「停止させたから即安全」とはならないところが原発の怖いところである。「予知」と言っても我々の科学ではいまだ場所と時期を人間の一生のサイクルに合わせて特定する「地震予知」などはとてもじゃないが実現していないのだ。今あるのは「予知」などとはとても言えない「大まかな予想」レベルの話なのである。管のやることだから、単なる人気取り・巻き返しなのか、それともまだ他に公社公団等裏の事情があるのか、我々にはまだ何も見えて来ない。 . . . 本文を読む